在沖縄アフガン人「戦争が終わった」再建へ向け母国でビジネスも
- 2021/8/20
- 政治
タリバンがかつての在り方と変わったということにも期待を寄せる。地元の家族らと、日本でいうLINEに近いスマホアプリ「WhatsApp」で連絡を取り合っている。「今は女性も(顔を覆う布の)ブルカの強制はされておらず、顔を出すことができます。女子教育もオープンです。男性についてもヒゲを生やすことを強制されなくなりました」
「あくまでタリバンは一つの政党という見方です。タリバンが嫌いな人もいれば、ガニ政権が嫌いな人もいます。両方嫌いな人だっています」と述べ「あくまで自分はアフガニスタンの平和だけを望んでいます」と繰り返した。
沖縄で自身が営むビジネスでは、米軍人の顧客も多い。沖縄からアフガンでの軍事作戦に向かう人もいる。「アメリカ人の友人もたくさんいますし、みなさんとてもいい人たちです。あくまで私はビジネスマンですから」と話し「戦争と個人は別」だと強調する。男性は「将来的にはアフガニスタンに戻ってビジネスがしたいです」と思いを馳せている。
アフガニスタンは今、国際社会の助けが必要だとも述べる。その中で、アフガニスタンで支援活動を長年続けてきた中村哲医師(故人)の功績に触れ「アフガニスタンの人々はみんな中村医師のことを知っています」と話す。「90%ぐらいの人が知っていますか」と問うと「いや、100%の人が知っているでしょう」と即座に答えた。「家の中に中村医師の写真を飾る人もたくさんいます。それぐらい、アフガニスタンを助けてくれた人にはみんな感謝しているんです」
沖縄からアフガンに思いを馳せて
長い歴史の中で、古代より現在の中国や西アジア、中央アジアなどを結ぶ交通の要所ともなっていたアフガニスタン。近現代は大国の狭間で多くの血を流し続けてしまった。
イスラム教徒が大事にしていることの一つに「助け合い」がある。真の平和が訪れ、安心して助け合い、笑顔に溢れた国が再建できることを、沖縄からも願いを込めたい。彼ら3人に「いつか必ずアフガニスタンに行きますから」と約束して。
■関連記事
☆在沖縄ネパール人と自動車整備業界 目指すWin-Winな関係 | HUB沖縄
☆医療崩壊の母国ネパール⇔沖縄のネット登壇 現地市長ら支援訴え | HUB沖縄
☆今こそ知ってほしい現状 ミャンマー人沖縄にも400人超 | HUB沖縄