ジーコ氏が沖縄の子どもたちに語ること 自身監修のサッカー教室が北谷で大会主催

 

 サッカー元ブラジル代表で、2002~2006年に日本代表監督を務めたジーコ氏が監修するサッカー教室「ZICO 10 SOCCER SCHOOL」北谷校は21日、北谷町のAgreフィールド北谷で、子どもたち向けのサッカー大会「ZICO 10 FESTIVAL GENERATION 2023」を開催した。県内各地からU8~U15のクラブチームが集まり、練習の成果を競い合った。会場で試合を見守っていたジーコ氏は閉会式で、「みなさんが笑顔で楽しんで、好きなことができる良い日曜日を過ごしています。この大会からJリーグなどで活躍する選手が出ればと思います」と話した。

小学生も「ジーコ!ジーコ!」

 ジーコ氏は2018年からJリーグ・鹿島アントラーズのコーチ兼テクニカルディレクターを務めている。現役引退は1994年ですでに約30年が経つものの、小学生のサッカー少年からも「ジーコ!ジーコ!」と手を振られるほどの人気ぶりだ。

 閉会式でジーコ氏は、各カテゴリーの優勝チームのみならず、全ての選手や保護者・スタッフに対しても「おめでとうございます」と、大会が運営できていること自体を祝った上で「人生で一番大切なことは、自分の夢を持つことです。それに向かって一生懸命頑張れば夢は叶います。健康も大切です。健康だったら何でもできます」と子どもたちにエールを送った。

 ダヴィンチインターナショナルスクールと共に大会スポンサーを務めた、塩水で発電するLEDランタン「ソルピカ」を展開する尹泳斗氏は「ジーコさんは私にとって神様です。そんな人とここに一緒にいられることが幸せです」と話し、ソルピカを子どもたち全員にプレゼントすることを約束した。

 閉会式後は、ジーコ氏の70歳の誕生日を祝うケーキが登場。実際の誕生日は3月だったが、2カ月半遅れのお祝いとなった。

ジーコ氏一問一答

 ジーコ氏監修の「ZICO 10 SOCCER SCHOOL」は、北谷校が富山県に引き続き国内2例目。試合を見守ったジーコ氏がインタビューに応じた。

Q.沖縄の子どもたちのプレイを見てどのように感じていますか?

「サッカーを楽しんで一生懸命やっています。今の時期はサッカーの上手い下手ではなく、みんながサッカーを楽しむことが一番大切なことです」

Q.富山に続いて沖縄がスクールの2例目になったのはどうしてでしょうか?

「こちらから場所を選んだという訳ではなく、各地から多くの招待を受けてきました。子どもたちへの指導の在り方など、さまざまな状況を総合的に鑑みて決断しています」

Q.今後、沖縄での指導にどのように関わっていくお考えですか?

「直接指導というよりは、他のスタッフの指導に対して監修する形になります。今はそんなに体力がある訳ではないので、クリニックをするとなると結構キツいです(笑) 指導内容をしっかり確認していきたいと思っています」

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長濱 良起

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フリーランス記者。
元琉球新報記者。教育行政、市町村行政、基地問題の現場などを取材する。
琉球大学マスコミ学コース卒業後、県内各企業のスポンサードで世界30カ国を約2年かけて巡る。
2018年、北京・中央民族大学に語学留学。
1986年、沖縄県浦添市出身。著書に「沖縄人世界一周!絆をつなぐ旅!」(編集工房東洋企画)

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