「おわびするしかない」金城氏、収支報告書問題を説明 4区出馬意思は継続

 
会見で報道陣に説明する金城氏(右)=6日、那覇市

 衆院沖縄4区で出馬する意向を示している立憲民主党公認の金城徹氏は6日、沖縄県庁で会見し、自身が指摘されてきた政治資金収支報告書の押印をめぐる疑義について説明した。有権者に対して「私どもの不手際が招いたこと。おわびするしかない」と述べた。立候補の意思は変わらないとした。

 金城氏は、玉城デニー知事を支える「オール沖縄」勢力が沖縄4区から出馬させる候補者として、名前が挙がっている3氏のうちの1人。

 会見では、責任者を務めていた立憲民主党沖縄県第4区総支部の2021年政治資金収支報告書で、会計責任者として記載されている人物の同意なく押印がなされていたと説明した。

 この人物は、当初は実際に就任していたものの、その後は連絡が取れない状態となっていた。一方、包括的な承諾を得ていると認識していた事務方が、同意を得ることなく押印して提出した。

 金城氏は「(連絡が取れずに)困っていますという話だったが、まさか、そのまま押印して提出したとは思っていなかった」と述べた。今年2月に報道機関からの問い合わせで確認し、修正を試みたが、21年の総選挙後に総支部が解散しており修正できなかったことも述べた。

 押印された人物に対しては「大変申し訳ないとの思いで、深くおわび申し上げる」と謝罪した。

 オール沖縄の選考委は、8日に会合を開き、候補者を決める方針。選考対象3人のうち1人を公認している、れいわ新選組は今回の問題を指摘してきたほか、選考委だけの多数決で候補者を決めないよう求めて2回連続で欠席している。同党が復帰するかも焦点となる。

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