沖縄県の観光収入、8507億円で過去最高 2023年度
- 2024/9/3
- 経済
沖縄県はこのほど、2023年度の観光収入額などを発表した。観光収入額は、前年度比21.3%(1494億円)増の8507億円で、過去最高となった。入域観光客数は国内外で計853万2600人、観光客全体の県内消費額は1人当たり9万9699円となり、同3.9%(4007円)減ったものの、過去3番目に高い金額を記録した。
国内客と外国人客(空路・海路)別の1人当たりの観光消費額の内訳は、▽国内客10万1530円▽外国人客(空路)11万1605円▽同(海路)2万440円―だった。
観光客それぞれの1人当たり消費額を項目別にみると、国内客は「宿泊費」3万8294円が最も高く、続いて「飲食費」2万618円、「土産・買い物費」1万7854円などとなった。
一方、外国人客(空路)が最も消費したのは「土産・買い物費」3万5148円で、続いて「宿泊費」3万101円、「飲食費」2万6023円だった。
外国人客(海路)においては宿泊をしない分、県での消費額は下がる中、「土産・買い物費」が1万3950円と最も高い消費項目となった。
県文化観光スポーツ部の担当者は「海路の観光客は、クルーズ船が半日停泊している間に2万円余り消費するので、時間単価にするとかなり消費額が高い」と解説した。
同部の諸見里真部長は、「24年度も引き続き各種施策に取り組み、観光収入の目標値達成や沖縄観光の抱える課題解決などを目指す」と話した。その実現に向けて、短期的に人材確保が必要な事業だとし、今年度大幅に予算を計上して、取り組んでいくとした。
また、中長期的には外国人観光客が急速に回復していく上でのオーバーツーリズム対策を挙げた。それに向けて観光の基金、主に宿泊税などの税金の設定を目指すことを明かした。