沖縄県の観光収入、8507億円で過去最高 2023年度

 
沖縄県の観光収入は2023年度に過去最高を記録した。写真は観光客でにぎわう国際通り(資料写真)

 沖縄県はこのほど、2023年度の観光収入額などを発表した。観光収入額は、前年度比21.3%(1494億円)増の8507億円で、過去最高となった。入域観光客数は国内外で計853万2600人、観光客全体の県内消費額は1人当たり9万9699円となり、同3.9%(4007円)減ったものの、過去3番目に高い金額を記録した。

 国内客と外国人客(空路・海路)別の1人当たりの観光消費額の内訳は、▽国内客10万1530円▽外国人客(空路)11万1605円▽同(海路)2万440円―だった。

 観光客それぞれの1人当たり消費額を項目別にみると、国内客は「宿泊費」3万8294円が最も高く、続いて「飲食費」2万618円、「土産・買い物費」1万7854円などとなった。

 一方、外国人客(空路)が最も消費したのは「土産・買い物費」3万5148円で、続いて「宿泊費」3万101円、「飲食費」2万6023円だった。

 外国人客(海路)においては宿泊をしない分、県での消費額は下がる中、「土産・買い物費」が1万3950円と最も高い消費項目となった。

 県文化観光スポーツ部の担当者は「海路の観光客は、クルーズ船が半日停泊している間に2万円余り消費するので、時間単価にするとかなり消費額が高い」と解説した。

 同部の諸見里真部長は、「24年度も引き続き各種施策に取り組み、観光収入の目標値達成や沖縄観光の抱える課題解決などを目指す」と話した。その実現に向けて、短期的に人材確保が必要な事業だとし、今年度大幅に予算を計上して、取り組んでいくとした。

 また、中長期的には外国人観光客が急速に回復していく上でのオーバーツーリズム対策を挙げた。それに向けて観光の基金、主に宿泊税などの税金の設定を目指すことを明かした。


この著者の最新の記事

関連記事

おすすめ記事

  1.  サッカーJ3のFC琉球が、第2次金鍾成(キン・ジョンソン)監督体制下の初陣を白星で飾った…
  2. 今季から琉球ゴールデンキングスに加入したアレックス・カーク(左から2人目)やヴィック・ローら=16…
  3.  FC琉球の監督が、また代わった。  サッカーJ3で20チーム中18位に沈む琉球は1…
  4. 戦前に首里城正殿前に設置されていたバスケットボールゴールを再現した首里高校の生徒ら=8月27日、那…
  5.  8月12日、浦添市のアイム・ユニバースてだこホール市民交流室は熱気が渦巻いていた。ステー…

特集記事

  1. 再びFC琉球の指揮を執ることになり、トレーニング中に選手たちに指示を送る金鍾成監督=19日、東風平…
  2. ヴィック・ロー(中央)の入団会見で記念撮影に応じる琉球ゴールデンキングスの(左から)安永淳一GM、…
  3. 沖縄県庁  沖縄県は、地域の緊張を和らげようと、4月から「地域外交室」を設置し、照屋義実副知…
ページ上部へ戻る ページ下部へ移動 ホームへ戻る 前の記事へ