オール沖縄・衆院4区、分裂選挙の可能性 れいわが選考委員会欠席
- 2024/8/30
- 政治
玉城デニー知事を支える政治勢力「オール沖縄」は29日、衆院選沖縄4区候補者選考委員会(座長・照屋大河県議)の第9回会合を那覇市で開いたが、れいわ新選組は欠席した。要望が満たされない限り選考委員会に参加できないとの届けがあったといい、分裂して選挙戦を行う可能性が出てきた。次回は9月1日に同会合を開く。
これまで、同委員会では予定候補者として、政治団体「沖縄うない」代表で前県議の比嘉京子氏(73)、れいわ新選組公認で前豊見城市長の山川仁氏(49)、立憲民主党公認で元那覇市議会議長の金城徹氏(70)の名前が挙がっている。
れいわ新選組は4月から同選考委員会に参加。3氏による沖縄本島、宮古、石垣での公開討論会も行われた。一方、最終的に候補者を選定する方法が決まっていないなどの課題もみられた。
同委員会は29日に、候補者決定の手法を協議する予定だったが、れいわ側が28日、▽予定候補者のうち1人に対し政治資金の収支報告書についてヒアリングを行う▽選考委員会だけでの多数決では決めないと確約するーことを出席の条件として挙げたという。
会合後に会見した照屋座長は、「(収支報告書の)指摘については当事者や政党が説明するべきで、選考委員会として(ヒアリングは)行わないと確認した」と述べた。「多数決で決めないと確約はできないと決めた」とも語った。
分裂の可能性については「れいわ側の決断は、政党の決断として認めるしかないが、今後も一本化に向けた議論は尽くしていきたい。そんなに時間は費やせないという認識を持っている」と語った。