【5氏参加の演説会詳報】自民候補に佐喜眞氏 沖縄県知事選

 

 自民党沖縄県連と経済団体による沖縄県知事選挙(9月11日投開票)の候補者を決める公開演説会が28日に那覇市の沖縄ハーバービューホテルで開催され、選考委員による投票・協議の結果、前宜野湾市長の佐喜眞淳氏(57)に白羽の矢を立てた。決定後に佐喜眞氏は「新型コロナウイルスの感染拡大により大きなダメージを受けている経済や暮らしにしっかりと光を当てるために、真摯に、丁寧に、真心を込めて、県民のために尽くすことをお約束させて頂きたい」と話し、県政奪還への決意を示した。

持ち時間10分間1本勝負

 演説会に参加したのは登壇順に、元ボクシング世界王者で会社経営の平仲信明氏(58)、県医師会理事の玉城研太朗氏(47)、前宜野湾市長の佐喜眞淳氏(57)、元県保健医療部長の砂川靖氏(62)、県議会議長の赤嶺昇氏(55)。それぞれが持ち時間10分の中で思いの丈をぶつけた。選考委員は県関係の国会議員や県議ら政界関係者の他、経済関係者、医療保険関係者ら26人が務めた。

平仲氏「戦後処理を国の責任で」

 平仲氏は「県知事になったら、県の職員1人1人が、本当に充実して仕事をし、気概を持って職務に専念していただけるような環境作りをしたい」と開口一番で述べた。また、嘉手納以南の米軍基地の返還計画に絡めて「不発弾問題の完全解決など、戦後処理の問題を国の責任の下で推進させていきたいと考えている」と強調した。

 傷痍軍人で苦労した父の背中を見て育った自身の生い立ちにも触れながら、沖縄のボクシングジムから世界を獲ったことや21年間経営者としてさまざまな事業を手掛けていることを紹介。その中で多くの人と対話を重ねたとし「僕がこの中で一番、霞が関とのつながりがある」と多くの政界関係者ともパイプがあることをアピールした。演説終盤では「(誰が候補者になっても)一枚岩で戦えば負けることはないと思う」と、支援側の立場にも立って協力する考えを表明した。

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