キングス優勝パレード&報告会 ゲート通り一部封鎖で大盛り上がり 参加全選手コメントも

 

 プロバスケットボールBリーグ2022ー23シーズンで球団初の頂点に立った琉球ゴールデンキングスの選手らによる、「優勝パレード及び報告会」(キングス商店街/コザ商店街連合会主催)が10日、沖縄市のコザゲート通り特設ステージなどで開催された。通りを一部封鎖して行われた同イベントでは、優勝を祝う多くのファンが会場を埋め尽くし、選手の名前を叫んだり、スマホのカメラを向けたりするなど大盛り上がり。選手らも次々と壇上からファンと自撮りして、一体感を味わった。桶谷大ヘッドコーチは「みなさんの笑顔を見ることが僕たちにとって本当にうれしいことで、幸せです」と挨拶し、日本一の喜びを共に噛み締めた。

田代主将「キングスファン最高!沖縄市最高!」

 報告会では選手一人一人がファンに向けて感謝の言葉を述べていった。外国人選手については、シーズンオフで帰国しているなど参加が叶わないケースもあった。報告会に参加した全選手のコメント要旨は以下の通り。

田代直希選手
「たくさんの方に集まって頂いて本当にうれしいです。後ろの方の気持ちもビシバシ届いています。ありがとうございます。優勝した瞬間は実感がなかったですが『おめでとう』と言ってもらえて日に日に実感しています。みなさん無しで優勝することは絶対にありませんでした。キングスファン最高!沖縄市最高!」

小野寺祥太選手
「こうやって集まって頂いてありがとうございます。来シーズン連覇できるようにレベルアップして帰ってきたいと思いますので、応援よろしくお願いします」

今村佳太選手
「今日もたくさんの応援ありがとうございます。今シーズン終わった時に、みなさんの最高の笑顔で一緒に終われたことを本当にうれしく思っています。チャンピオンシップでも、みなさんの応援が自分たちのしんどい時に踏ん張る一歩になったと思っています。2連覇に向けてまた皆さんと笑えるように頑張りたいので、引き続き応援よろしくお願いします」

渡邉飛勇選手
「(母国語が英語なので)今、日本語頑張ります。去年はケガでハワイにいたので、(準優勝に終わった)チームの悔しい気持ちを一緒に感じられませんでした。今年からこのチームに参加して、優勝できて、最高でした」

松脇圭志選手
「みなさんと優勝を分かち合えてうれしく思います。移籍してきたばかりでしたけど、皆さんがすごく迎え入れてくれて本当にうれしかったですし、僕も心地良くプレーできました。皆さんのおかげでの優勝です。本当にありがとうございました」

牧隼利選手
「お越しいただきありがとうございます。スポーツでこんなに、人が、街が盛り上がるということは本当に素晴らしいことだと改めて感じています。いちバスケットプレイヤーとして沖縄市でバスケットをやれることが幸せだと思っています。ありがとうございます」

松本礼太選手
「今シーズンもたくさんの応援本当にありがとうございました。チームとしてきつい時も、個人としてきつい時も、みなさんの声援が力になりました。本当に感謝しています。来シーズンにキングスでプレーすることはありませんが、ここで学んだ事をしっかり次の場所で生かして、また成長した姿を皆さんに見せられるように頑張ります。本当に1年半ありがとうございました」

植松義也選手
「今シーズン、本当に応援ありがとうございました。選手ではなく練習生として(ファイナルの)横浜アリーナの舞台に立たせて頂いて感謝しています。来シーズンは選手契約を頂けたので、必死に頑張ってチームの底上げができたらと思っています。応援よろしくお願いします」

岸本隆一選手
「本当にたくさんの人に来て頂いてすごくうれしいです。振り返ってみると今シーズンに限らず、結果が出ない時にも応援頂いたからこそ、優勝を勝ち取れたと思っています。とにかく毎日最高な気分で生活させて頂いています。本当に最高です。ありがとうございました」

小野寺選手「スラムダンク知らない」

 報告会では、途中から岸本選手に進行役を引き継ぎ、事前にSNSで募集した質問項目に沿って「トークショー」が行われた。

 最初の質問は「スラムダンクで好きなキャラクターは誰ですか?」。この質問に対して小野寺選手が「安西先生っていますよね?スラムダンクあんま分からないんで」と答えると、会場からは「へぇ~」と驚きの声が。海外でも人気の高いバスケ漫画をバスケ選手が知らないという意外な事態に、岸本選手は「これはちょっと考えられない。映画もやっているのでぜひとも見て頂きたい」と語気を強めた。

パレードは大声援

 報告会に先立って、コザのアーケード街(パルミラ通り、一番街商店街、サンシティ商店街)とゲート通りを選手やコーチがパレードした。沿道にはファンが多く詰めかけ、声援のみならず多くの拍手が温かくその場を包んだ。

桑江市長、涙こらえ「とても感動しております」

 報告会の会場ではビールを片手に楽しそうな表情を浮かべていた桑江朝千夫沖縄市長。挨拶の壇上では、選手らに対して市民から祝福の声が飛び交う場面に「とても感動しております。みなさん素晴らしい」と涙をこらえながら喜んでいた。

 キングスの運営会社である沖縄バスケットボール株式会社の白木享社長は、シーズン通して約24万人というリーグトップの来場者数を踏まえた上で「選手の皆さんはその応援に応えていこうという気持ちで頑張ってくれたと思います」と、応援に感謝した。


長濱 良起

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フリーランス記者。
元琉球新報記者。教育行政、市町村行政、基地問題の現場などを取材する。
琉球大学マスコミ学コース卒業後、県内各企業のスポンサードで世界30カ国を約2年かけて巡る。
2018年、北京・中央民族大学に語学留学。
1986年、沖縄県浦添市出身。著書に「沖縄人世界一周!絆をつなぐ旅!」(編集工房東洋企画)

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