ビルの中に子ども向けコート誕生!バスケの街・沖縄市
- 2021/11/3
- エンタメ・スポーツ
沖縄市の中央パークアベニュー。その通りの中ほどにあるバスケットボール専門店「ハイ・ファイブ」の入るビル2階に、子どもたちや親子連れ向けのバスケコートがオープンした。琉球ゴールデンキングスのホームタウンであり、小中高校とバスケ熱の高い沖縄市にまた一つ、競技の楽しさを子どもたちに伝える場所が生まれた。
ビルの一室でも楽しめるバスケ
全国でバスケのレンタルコートを運営している株式会社インディペンデンスは、8店舗目となる「ディーナゲッツ キッズバスケットボールコート沖縄コザ」を開設し、10月3日にオープニングセレモニーを行った。県内では初出店となる。琉球ゴールデンキングスの球団発足時にGM補佐として携わったこともある近藤洋介社長は「バスケの街コザに子どもたちが安全、安心にプレーできる場所をつくりたかった」と思いを語った。
コートの大きさは縦8m、横5m。ビルの一室なので高さも4m弱。普通なら”バスケ”という発想は生まれないだろうが、コロナ禍で運動施設や公園が思うように使えない中、子どもたちが体を動かし楽しめる場所を提供できないかという考えが、キッズ向けのコート開設に至った。ボールの大きさも、高さの違うゴールもさまざま揃っている。まずは小さな子や親子連れにバスケに親しんでもらうことを目的としている。
23年ワールドカップを前に
このキッズコートのマネージャーを務めるのは金谷康平(かなや こうへい)さん。県内のバスケットボール情報誌「OUTNUMBER」を立ち上げ、編集長の傍らキッズコート店舗の運営にも携わっている。琉球キングスのホームでもある市内の沖縄アリーナが、2023年に開かれるバスケットボールのワールドカップ会場の一つとなることも、子どもたちがバスケに親しめる場所づくりのモチベーションになったと語る。
「このコートで寝ころびながら親子でバスケができます。子どもの背丈に応じた高さのリングがいくつもありますし、草の根的にバスケを始めたり楽しいと思ってもらえるきっかけをいっぱいつくっていけるのかなと感じています。W杯を迎え入れる沖縄市、特にコザの街にとって非常にシンボリックな場所であり、発信の拠点になっていくと思います」
オープニングセレモニーに参加し、訪れた子どもたちと一緒にバスケを楽しみ、指導した小菅直人(こすげ なおと)さんは、言わずと知れた元キングスのスター選手だ。夢中でリングを狙ってボールを投げる様子を笑顔で見守る中で、バスケに触れる場所の大切さを改めて考えたと話す。
「まずは(バスケを)楽しんでもらう入口づくりとしていいのではないかと感じます。また 沖縄は屋外のバスケコートはいっぱいあるのですが、雨などでできない時があります。室内でできれば子どもたちは集まりやすいし親御さんも安心ではないでしょうか?」