遠山光一郎の「沖縄VSアジア国際都市」5:都市環境と生活インフラ

 

ホーチミン市中心部

 国際都市としてストレスなく快適に暮らせる都市環境、その環境を支える生活インフラは 、給与水準、物価、移動の利便性、食の充実、自然災害リスクなどに影響される。東南アジア国際都市の摩天楼は表面上、ニューヨークやロンドン並みでも、生活の快適さ、道路や歩道などインフラ整備状況、また地域特有の自然災害へ備えなど見ると状況がよく見えてくると思う。

アジア各都市の物価事情

 バンコクやホーチミン市といったアジアの国際都市でも、日本の物価感覚でその国の中間所得層と同じ質素な生活レベルや購買パターンを保っていれば、物価は安いと感じると思う。シンガポールでは若干状況が異なるが、 贅沢をせず、車を所有せず、コンドミニアムに暮らさない、地元の方々と同じようにホッカセンター(地元屋台)などでも抵抗なく食事ができ、シンガポールの中間的所得があれば無理なく暮らせると思う。

 シンガポールは人口比率で世界一億万長者が多い国で、税制、法制上、富裕層に優しい国であるが、億万長者でない層はあまり余裕が持てる状況ではない。

 私の友人たちはほぼ車を所有し、コンドミニアムに暮らしており、シンガポールの一般的中間所得以上の暮らしであるが、若干無理をしているように感じる。車は自動車税に加え所有権を購入する必要があるため日本の3−4倍の値段がするし、コンドミニアムと言っても狭いスペースを億ション購入し、何十年も高額ローンを組むことになる。
 一軒家や庭付き住宅などは本当の富裕層しか住めず、一般大衆には夢のまた夢であると考えたほうがいいであろう。食事も日本食や高級イタリアンなどでは日本以上の値段になり、アルコール類も日本の何倍もの値段になる。正直、沖縄にいた時のほうが豊かさを感じられていた。
 シンガポールほど極端でないが、マレーシアやタイなどでも同じ状況で、一時期、年金を利用してのリタイア移住を楽しむことがニュース等になっていたが、あくまでも現地の中間所得層と同じ生活をして節約をして、贅沢をしなければ可能な話であろう。日本と同じような生活を保とうとすると日本よりコストはかかるし、医療費など考えるポイントは多くなる。

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