守れ超ローカルの味たち 糸満に集う「島豆腐フェスタ」企画者・金城さん
- 2021/1/25
- 社会
「カードが欲しいからそのお店を訪れるかもしれないですし、逆に、カードが先に(交換などで)手に入ったことで、例えば本島南部の人が中部や北部のお店に実際に行くかもしれません。イベントで島豆腐カードの交換会があってもいいですよね。イベント限定カードを作って、それは特別に光らせるとか(笑)」
南国沖縄で「沖縄風鍋」の普及を目指す
金城さんは島豆腐への注目を高めるため、島豆腐フェスタに「お出かけ」、島豆腐カードに「コレクション」の要素を付与することで、これまであまり島豆腐を意識していなかった層にもアプロ―チできるようにと工夫した。さらにもう一つの工夫がある。それは「沖縄風鍋」の提唱だ。沖縄の新定番料理として、家族で鍋を囲むことで、コミュニケーションと一緒に島豆腐を楽しんでほしいとの願いも込めた。
沖縄風鍋の定義は「島豆腐、そば出汁、県産かまぼこが必ず入っていること」。県産食材をヘルシーに取ってもらいながら地産地消を促す。市販のそば出汁に食材を入れるだけで完成する手軽さも売りだ。
会社員と島豆腐伝道師の二足のわらじを履く金城さん。協力者を募っていきながら「島豆腐の多様性」を守るため邁進する。