華やかに「美ら島おきなわ文化祭2022」開幕

 
華やかに開幕した「美ら島おきなわ文化祭2022」=10月23日、宜野湾市の沖縄コンベンションセンター

 「文化芸術の花 咲いわたり」をテーマに23日、沖縄文化の魅力を県内外に発信する「美ら島おきなわ文化祭2022」が、天皇皇后両陛下が臨席する中、宜野湾市の沖縄コンベンションセンターで開会式を行って華やかに開幕した。開会式は、重要無形文化財保持者らによる祝宴の座開きの舞「かぎやで風」で厳かに始まった。

 その後、両陛下が到着しロイヤルボックスで観覧された。天皇陛下は「おことば」で「県内各地域で、それぞれの特色を活かしながら、障害のある方もない方も、共に楽しみ、感動を分かち合えるような催しが実施されると聞いています。交流の輪が広がるとともに、広く国民の間に沖縄に対する理解が深まる大会となるよう期待しています」と述べた。

開会式で「おことば」を述べる天皇陛下と、皇后陛下=沖縄コンベンションセンター

 フェスティバルでは、琉球王国から復帰後までの沖縄の歴史が、組踊や舞踊、合唱、バレエなどを通して紹介された。琉球王国の時代については、沖縄の人々が周辺諸国との交流を深めて大交易時代を築いたことをアピールした。

 また、明治時代に琉球王国が廃されて沖縄県となった「琉球処分」などに伴い、当時の国王が首里城を明け渡す史劇の一幕も紹介された。バレエ「燃える花」では、沖縄戦で動員された女学生たちの命が奪われる戦争の悲惨さを表現した。

戦争の悲惨さを表現したバレエ「燃える花」=沖縄コンベンションセンター

 そのほか、離れ離れになった一家の再会を描いた組踊で、終戦直後にも上演されて感動を呼んだ「花売の縁」の一部も上演された。三浦大知さんも連続テレビ小説「ちむどんどん」の主題歌「燦燦」の熱唱で花を添えた。

あでやかな琉球衣装で舞う「四つ竹」=沖縄コンベンションセンター

 あでやかな琉球衣装で舞う「四つ竹」も披露され、出演者がそろって手話で民謡「てぃんさぐぬ花」を歌い上げるなど、琉球・沖縄の文化を強くPRした。

(記事・写真 宮古毎日新聞)

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