守れ超ローカルの味たち 糸満に集う「島豆腐フェスタ」企画者・金城さん

 

 沖縄料理には欠かせない食材・島豆腐の魅力を再発信しようと、2月28日に糸満市の糸満市場いとま~るで「島豆腐フェスタ」の開催に向けて尽力する男性がいる。会社員の金城直弥さん(35)=豊見城市=だ。金城さんは、消費が減少傾向にある島豆腐の魅力を再発見してもらうことで、各地域に愛される豆腐店1軒1軒の味を伝え「島豆腐の多様性」を守ろうと奮闘している。各店の豆腐をモチーフにしたトレーディングカード「島豆腐カード」の制作計画も進行中だ。
(2月12日追記 島豆腐フェスタは新型コロナウイルスの影響で延期となりました)

フェスタで「食べ比べ」の機会

 「島豆腐フェスタ」は金城さんが企画する「島豆腐プロジェクト」の一環だ。県内の島豆腐やゆし豆腐の食べ比べを軸に、初回は糸満市内約10の豆腐店に声かけをしての開催を目指す。「島豆腐は(1パックあたりの)量があるので個別に購入して食べ比べするのがなかなかできません。イベントでぜひ各豆腐の違いを感じてほしいです。シンプルな材料や製法だからこそ、全工程が大切になってくると思います」

 また、このイベントに合わせて島豆腐を使ったオリジナルアレンジ料理を紹介するなど、新たな視点での島豆腐の楽しみ方を提案するタイミングを作り出す狙いもある。

各店の情報を一元化 目指すガイド本制作

 「豆腐は好きではありますが、もともと大好きでたまらないという訳ではありませんでした」という金城さんが、島豆腐に強い関心を持ったのが、結婚して移り住んだ豊見城市内のある地域でこれまでに見たことのない島豆腐の銘柄を目にしたことだった。

Print Friendly, PDF & Email
次ページ:

1

2 3

関連記事

おすすめ記事

  1. 前半38分、左サイドからのクロスに反応する沖縄SVの髙原直泰(奥中央)=3日、三重県のAGF鈴鹿陸…
  2. 鋭いドライブでディフェンスを抜きに行く宜保隼弥(右)=6月15日、沖縄アリーナサブアリーナ(長嶺真…
  3. FC琉球の監督に再就任し、意気込みを語る喜名哲裕監督=15日、那覇市の沖縄県体協スポーツ会館 …
  4. 前半35分、白井陽斗(中央)のスーパーゴールを祝福する野田隆之介主将(右)らFC琉球のメンバー=3…
  5. 初優勝を決め、喜びを爆発させる琉球ゴールデンキングスのメンバー=28日、神奈川県の横浜アリーナ©&…

特集記事

  1. 沖縄県庁  沖縄県は、地域の緊張を和らげようと、4月から「地域外交室」を設置し、照屋義実副知…
  2. 試合終了後、サポーター席に駆け寄って引き続きの応援を求める喜名哲裕監督(右)=24日、沖縄市のタピ…
  3. インタビューで昨シーズンを振り返る安間志織=5月18日、那覇市内  欧州を舞台に活躍していた…
ページ上部へ戻る ページ下部へ移動 ホームへ戻る 前の記事へ 次の記事へ