蘭の季節を告げる展示会 約300点が会場彩る

 
鮮やかに咲き誇る蘭=メイクマン浦添本店

 会場を包み込むほのかな甘い香りと鮮やかな彩り。県内の愛好家47人から寄せられた約300点が訪れた人の五感を楽しませる「全沖縄らん展示会」は今年で44回目を迎えた。美しく育てるには細やかな心配りが必要な蘭だが、さまざまな品種を掛け合わせることが可能で、珍しいものだと一株の値段が数百万にもなる。その育て甲斐が魅力の一つだ。

美しく長持ちする花

 開店祝いなどの贈り物とされるコチョウランをはじめ、文字通り華やかさが見る人の心をとらえる蘭。美しい色合いを出すためには育成の過程で寒暖の差をつくる必要があり、立派な花を咲かせるためには十分な日光を当てて茎を丈夫に育てることが重要になる。蘭の成長には気配りが欠かせない。

 ただ、ひとたび開花すればコチョウランで2カ月ほど、種類によっては約3カ月にわたって咲き誇る。この点も蘭が高い人気を得る理由の一つだ。

蘭大賞に輝いた2点

 たくさんの花がバランス良く咲いていることも展示会における評価の対象となる。主催する県蘭協会が選出した今年の蘭大賞(最高賞)に輝いた2点は、いずれもこの点が優れている。

北風も太陽も”惠み”

 県蘭協会の小波津正雄会長の話によると、本来蘭のシーズンは2~5月だが、年間を通して需要が高い。そのため空調設備を整えて栽培する業者や、標高の高い山の上と平地の寒暖差を利用し、鉢を置く場所を移しながら育成する人もいるという。

特別賞に輝いた川上かおりさん。左奥は川上さんの作品

 今回特別賞に輝き、会場にいた川上かおりさんが蘭を育てるやりがいを生き生きと語ってくれた。

「寒さが必要な時には、蘭を北風に当てるようにしています。けれども茎が丈夫でなければ立派な花は咲きません。しっかりとした茎の成長のためには、日光に当てることも大事。気配りは大変ですが、その分、良い蘭になった時の喜びは大きいです」

イリオモテランなど貴重な品種も

貴重な品種とされるイリオモテラン

 高級品というイメージが強い蘭だが、会場となったメイクマン浦添本店ではコチョウランでも1000円ほどで買い求められるものもある。今回は花のまだら模様がエキゾチックなイリオモテラン(西表蘭)といった貴重な品種も展示され、催しを彩った。

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吉田鉄太郎

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読谷村出身。県外放送局勤務後、帰郷しFM沖縄・FMよみたん情報番組パーソナリティー、RBCスポーツキャスターなどを経て、現在はQAB報道部にてスポーツを中心に記者業務に携わる。ヴォーカリストの妻とバトントワリングに励む娘と元気に楽しい3人暮らし。

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