沖縄「半グレ」荒稼ぎ 危険水上バイクも 地元が規制訴え

 

 沖縄県本島南部の南城市佐敷津波古にあるビーチ、「天(てぃん)の浜」。地域住民が長年親しんできた憩いの場の穏やかな空気は、2年ほど前に一変した。暴力団などに属さずに犯罪行為を行う集団「半グレ」が浜の一部を占有して無許可のマリンレジャーやバーベキューで荒稼ぎし、昨年9月中旬には警察が食品衛生法違反の容疑で男2人を逮捕する事態に。しかし、逮捕から半年が経った今も津波古自治会の高江洲順達会長(69)は「根本的な解決になっていない」として、住民を危険に晒す水上バイクの乗り入れを規制する条例制定などの必要性を訴える。

新型コロナ下で観光客の受け皿に

 「コロナに入った一昨年の夏ごろから、入れ墨集団が白昼から急にバーベキューやマリンジャーをするようになった。住民からは『観光客を呼び込んで商売をしている』『水上バイクをしていて泳いでる子どもたちが危ない』と苦情が入るようになった」。高江洲会長が苦々しい表情で事の発端を説明した。

 当時は新型コロナウイルス感染症の蔓延が本格化し、沖縄は2020年8月1日〜9月5日には2回目となる県独自の緊急事態宣言下にあった。普段観光客や地元民で賑わう、自治体やホテル業者などが管理する県内のビーチが閉鎖され、天の浜に目を付けた半グレ集団がSNSなどで客引きして観光の受け皿となり、浜の一角を占有して多くのテントや机を設置して商売を始めたという。

 「住民は怖くて注意できないし、警察に通報しても注意するくらい。だんだんエスカレートしていった」と高江洲会長。閉塞感の強まったコロナ禍で屋外で羽を伸ばせる場所が減り、他市町村の自治会名の入ったテントを持ち込む人も増えたという。ごみの放置も目立ち、以前のように地元の人たちがのんびりと過ごしていた浜の雰囲気は様変わりした。

逮捕直前、警察に囲まれる半グレら=2021年9月15日(高江洲会長提供)
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