「映画×地域」で町興し!異国感漂う”コザ”が舞台「10ROOMS」18日公開

 
映画「10ROOMS」のポスター

 ローカル映画で地域の魅力を発信し、活性化させる。そんな「映画×地域」の可能性を追求した一本の作品が完成した。その名は「10ROOMS」(岸本司監督)。戦後、米軍基地の門前街として興隆し、異国感漂う沖縄市の”コザ”の街を舞台に様々な人間模様を描く。11月18日から那覇市のシネマQ、北谷町のミハマセブンプレックス、沖縄市のシネマプラザハウスで公開される。

 主な撮影地は沖縄市の中央パークアベニューや、商店街に点在する店舗をリノベーションした個性豊かな10室を売りにする実在のホテル「トリップショットホテルズ・コザ」。尚玄さんやひがりゅうたさん(お笑いコンビ「ありんくりん」)、宮城夏鈴さん、玉城満さん、中村映里子さんらの他、「アンフェアシリーズ」や「キングダム」など多くの有名映画に出演歴のある大物俳優の加藤雅也さんも出演し、それぞれがコザの街並みに負けない個性を発揮している。

人間模様描いた4つのオムニバス映画

作中の主要な舞台となる沖縄市の中央パークアベニュー

 10ROOMSは、同じ街に住む人々が織り成す4つのエピソードで構成されるオムニバス映画。毎回主役らがトリップショットホテルズにチェックインし、「ROOF TOP STAR」「ARCH」「DECORA」「ROCK SIDE」と名付けられた部屋ごとのイメージと物語の内容がリンクしている。

 各ストーリーは完全に独立している訳ではなく、ところどころで登場人物同士の人生の交わりも描かれる。一貫して登場するホテルマネージャー役のクリスさん(ありんくりん)や、女性に告白を重ねるも振られ続ける山城智二さん(お笑い団体FEC代表)らバイプレイヤー達が、コミカルな要素も加えながら物語を紡いでいく。

ハードボイルドな尚玄さん、加藤さんコンビは必見

 ロックスターを夢見るが、うだつが上がらない三線弾きのサム(ひがさん)、東京からコザに帰ってきた傷心の歌手アカリ(宮城さん)、痛ましい過去を背負いながら闇ポーカーに大金を賭け、ヤクザの組長(玉城さん)と対決する冬子(中村さん)。地域や人々の魅力だけでなく、コザを舞台とした葛藤や希望を生々しく描く。

 安室(尚玄さん)と鈴村(加藤さん)の刑事コンビが善と悪の狭間で揺れ動く姿を描いた第4話は、激しい銃撃戦もあってハードボイルド映画そのもの。圧倒的な存在感で作品をクライマックスへと導く実力派俳優2人の重厚な演技に注目だ。

 国内、県内の一般的な街並みでは表現するのが難しい物語もあるが、カラフルでエキゾチックなコザの景色、キャバレーやスナック、BARなどをリノベーションしたトリップショットホテルの部屋が醸し出す雰囲気がそれぞれのエピソードとぴったりマッチしている。ほぼ同じエリアで撮影されているが、沖縄、米国、日本の文化が交差したロケーションの多彩な魅力を切り取った映像は、110分間に渡って観客を飽きさせることはない。

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