那覇ハーリー4年ぶり開催へ GW大規模イベント

 
那覇市の知念覚市長(中央)は、4年ぶりに「那覇ハーリー」を通常開催することを発表した=8日、那覇市役所 

 那覇市の知念覚市長は8日、記者会見を開き、2020年度から新型コロナ感染症対策で中止されていた「那覇ハーリー」を、今年は通常開催すると発表した。社会経済活動で回復の気運が高まる中、日本全国で多くのイベントが再開していることについて関係団体で協議し、実行委員会での承認を得て開催を決めたという。

 開催日程は5月3~5日の3日間で、例年通り、那覇新港ふ頭で行われる。同ハーリーはゴールデンウイーク期間中に催されるイベントとしては県内最大規模で、県内外からの入場者数は3日間で延べ20万人を見込む。

 会見で、知念市長は「那覇の三大祭の一つである『那覇ハーリー』は、約600年前に中国から伝わり、航海の安全と豊漁を祈願する伝統行事で、今日まで大切に受け継がれてきた」と、歴史的な経緯を説明した。

 その上で、「4年ぶりのハーリーの開催にあたり、必要な(新型コロナの)感染対策をした上で、多くの市民、県民、観光客にお越しいただきたい」と呼び掛けた。

 一般競漕(きょうそう)の参加申し込みは14日午後5時までで、那覇市観光協会のウェブサイトで仮申し込みができる。定数に達し次第、受け付けを締め切るが、定数に満たない場合は、申し込み期間を延長する。

那覇市議会議長の辞職「言及する立場にない」

久高友弘議長の議長職辞職についてコメントする知念覚市長=8日、那覇市役所

 会見では、那覇市議会の久高友弘議長が辞表を提出して認められたことについても、記者団から質問が出た。知念市長は「基本的には本人からの連絡もなく、言及する立場にないが、議会自体がどの様に対応するのか、また、本人がどのように説明するのかの2点について注視している」と述べるにとどめた。

(記事・写真 宮古毎日新聞)

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