岡田沖縄担当相、台風被害など視察

 
台風6号による土砂崩れ現場を視察する岡田直樹沖縄担当相(右から5人目)ら=9日、名護市呉我

 岡田直樹沖縄担当相は9日、台風6号により土砂崩れが起きた国道505号線の現場(名護市呉我)などを視察した。同現場では、県北部土木事務所の上原智泰所長らが、状況を説明した。視察を終えた岡田担当相は「二次災害が起きないよう、慎重にではあるが速やかに復旧してほしい。地域住民のために、連携を取って国も対処したい」と述べた。

 台風6号は、3日に沖縄本島地方を通過して宮古島の北海上に抜けた後、4日から6日にかけて沖縄本島に再び接近。長期間にわたり、大きな影響を及ぼした。県内では33カ所の土砂崩れが発生し、岡田担当相が視察した名護市呉我の国道では、6日午前1時から通行止めとなっている。

土砂崩れ現場で説明を受ける岡田直樹沖縄担当相(中央)=9日、名護市呉我

 視察に先立って、岡田担当相は名護市内で渡具知武豊市長と面談。台風による被害状況について説明を受けた。渡具知市長は「市内各地で大規模な冠水や河川からの溢水などが発生した。土砂災害は、把握しているだけでも(市内で)7件発生した」と述べた。

 また、渡具知市長は「市内では最大で世帯数の48%に当たる1万3710戸が停電し、暴風警報が長時間となったことから復旧に7日間を要したケースもあった。ライフラインの長時間の寸断が、市民生活に大きな影響を与えている」と強調した。

名護市の渡具知武豊市長(右から2人目)と面談する岡田直樹沖縄担当相=9日、名護市

 その上で、渡具知市長は「市民の日常の復旧に向けて全力で取り組んでいる。市民の生活や経済活動が一日でも早く回復できるよう、国による支援をお願いしたい」と訴えた。

(記事・写真 宮古毎日新聞)

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