不明の陸自ヘリ発見か 政府、確認急ぐ
- 2023/4/14
- 社会
陸自ヘリ1機が宮古島の周辺で消息を絶った事案で、海底でヘリの機体のようなものが見つかったことが分かった。関係者が明らかにした。政府は、確認を急いでいる。14日午前8時半ごろ、伊良部島の沖合では海上自衛隊の掃海艇などが引き続き捜索を続ける様子が確認された。
同ヘリは、陸上自衛隊第8師団第8飛行隊(熊本県の高遊原分屯地)所属で、6日午後3時46分ごろ宮古島分屯基地を離陸し、同5時5分に同地へ着陸予定で航空偵察のため飛行中のところ、午後3時56分ごろ、宮古島周辺の洋上でレーダー航跡を消失させた。
行方不明となる直前、同ヘリとみられる機体が池間島の東側を北に向けて飛行する動画が撮影されているが、問題が発生している様子はなく、この直後に何らかのトラブルが起きたものとみられている。
沖縄県の玉城デニー知事は14日午前の定例会見で、「本日、(自衛隊の)西部方面総監部から、『昨晩、機体及び要救助者らしきものが発見された。本日、朝から潜水士などによる救援・捜索活動を実施する』との連絡もあった」と明らかにした。
また、玉城知事は「自衛隊は防衛任務に加え、多くの離島を抱える本県では、緊急患者の救助や災害救助など、大きく貢献している。政府に対する要請等については、捜索の進展を見守りながら検討していきたい」とのべた。
(記事・写真 宮古毎日新聞)