ゆいレール「20歳」に 3両編成車両も運行開始

 
ゆいレールの開通20周年の記念式典で、くす玉を開披する沖縄都心モノレールの渡慶次道俊社長(中央)ら=10日、那覇空港

 沖縄都市モノレール(本社・那覇市、渡慶次道俊社長)の「ゆいレール」は10日、開通から20周年を迎え、その記念式典が那覇空港国際線ターミナルで行われた。式典には、渡慶次社長をはじめ、玉城デニー知事、菅義偉前首相、岡田直樹沖縄担当大臣らが出席した。また、開通20周年に合わせて計画が進められてきた3両車両の運行が同日始まり、式典後には那覇空港駅で出発式が行われた。

 ゆいレールは2003年8月に開通。それまで県内にはなかった軌道系公共交通機関として、多くの県民や観光客が利用し、開通から10年となる2013年、一日あたりの平均乗客数は4万人を超えた。19年10月には浦添への延長区間が開業。片道全長約17キロを走る公共交通機関となったゆいレールは同年、過去最多となる同5万5000人超えを記録した。

 順調に利用客が伸びる一方、朝夕の通勤通学ラッシュ時に、本土の都会並みの混雑と乗り残しが生じるようになった。同社はこの問題を改善し、さらなる利用客増加に対応するため、3両編成の車両導入を計画してきた。

 今回、これまで運用してきた2両車両21編成に、3両車両2編成を追加。3両車両は今後、9編成まで拡大させる予定だ。

 記念式典は、ゆいレール開通20周年と3両車両運用開始を記念したテープカット、くす玉開披などが渡慶次社長や玉城知事、菅前首相らによって行われた。

ゆいれーるの3両編成車両の出発式で運転士へ出発の合図を出す沖縄都市モノレールの係員ら=10日、那覇空港駅


 渡慶次社長は、主催者挨拶で「きょうの記念すべき日は次なる20年の第一歩。沖縄になくてはならない公共交通機関としての役割を果たすべく、役職員一同邁進していく」と述べた。

 式典後、関係者や招待客ら約200人が那覇空港駅へ移動し、同駅発の3両編成車両に試乗した。午後1時20分、係員によって出発の合図が運転士へ出されると、乗車した200人を乗せた真新しい3両車両は、次駅の赤嶺駅に向かって走り出した。

(記事・写真 宮古毎日新聞)

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