観光客数、徐々に回復か 中国政府が日本向け団体旅行解禁 

 
首里城の守礼門(資料写真)

 中国政府は10日、日本や米国などに向けた団体旅行を解禁した。沖縄観光コンベンションビューロー(OCVB)の担当者は、本紙の取材に対して、中国からの観光客が増えることに期待を示した。一方で、「詳しい分析はこれからだが、航空や海路の路線が(コロナ前に比べて)元に戻っているわけではない。徐々に回復していくことになるのではないか」とも述べた。

 コロナ禍前の2018年度、中国の観光客は県全体で69万4800人だった。団体旅行の解禁は、約3年半ぶりだが、現状の航空路線は上海―那覇便の1日1便にとどまる。クルーズ船の寄港が急激に増えるかも未知数という。

 担当者は、「全国的にも問題になっているが、空港の受け入れ体制で人材が不足している」と指摘。入域増のためには、沖縄側の体制で改善が必要との認識を示した。

 また、「コロナ前と、中国人旅行者のマインドが変わっている可能性もある。その変化が、日本旅行にどう影響していくか、先行する内地の事例を見ながらプロモーションを考えていきたい」と語った。

(記事・写真 宮古毎日新聞)

Print Friendly, PDF & Email

関連記事

おすすめ記事

  1. 前半38分、左サイドからのクロスに反応する沖縄SVの髙原直泰(奥中央)=3日、三重県のAGF鈴鹿陸…
  2. 鋭いドライブでディフェンスを抜きに行く宜保隼弥(右)=6月15日、沖縄アリーナサブアリーナ(長嶺真…
  3. FC琉球の監督に再就任し、意気込みを語る喜名哲裕監督=15日、那覇市の沖縄県体協スポーツ会館 …
  4. 前半35分、白井陽斗(中央)のスーパーゴールを祝福する野田隆之介主将(右)らFC琉球のメンバー=3…
  5. 初優勝を決め、喜びを爆発させる琉球ゴールデンキングスのメンバー=28日、神奈川県の横浜アリーナ©&…

特集記事

  1. 沖縄県庁  沖縄県は、地域の緊張を和らげようと、4月から「地域外交室」を設置し、照屋義実副知…
  2. 試合終了後、サポーター席に駆け寄って引き続きの応援を求める喜名哲裕監督(右)=24日、沖縄市のタピ…
  3. インタビューで昨シーズンを振り返る安間志織=5月18日、那覇市内  欧州を舞台に活躍していた…
ページ上部へ戻る ページ下部へ移動 ホームへ戻る 前の記事へ 次の記事へ