「夏休みも牛乳飲もう」 沖縄県産牛乳拡大キャンペーン

 
消費拡大キャンペーンで照屋義実副知事(左)に新鮮な県産牛乳をPRした酪農青年女性部連絡協議会の平田あゆみ会長=19日、沖縄県庁 

 「給食のない夏休みは牛乳を飲もう」と呼び掛ける沖縄県産牛乳消費拡大キャンペーンが19日、沖縄県庁の照屋義実副知事応接室で行われ、主催者団体の県酪農青年女性部連絡協議会(平田あゆみ会長)ら乳牛の酪農に携わるメンバーが新鮮で健康的な県産牛乳を照屋副知事らに贈呈してPRした。

 県産牛乳を贈られた照屋副知事は「私も毎日、牛乳を飲んでいる。このような贈呈は大変うれしいこと。県民の健康増進のためにも、ぜひ、県産牛乳を飲んでほしい」と笑顔で応じた。

 平田会長によれば、県内の小中学校や幼稚園などが夏休みに入ると、給食で提供されている牛乳の需要が格段に減り、「余剰牛乳」が出る。酪農家が丹精込めて生産した新鮮な県産牛乳は、県外出荷されてチーズなど乳製品の原料になるが、安値で取引されてしまうという。

夏休み期間中の消費拡大を祈念し牛乳で乾杯する照屋義実副知事(左から2人目)と酪農青年女性部連絡協のメンバーら=19日、沖縄県庁

 照屋副知事は「飼料など農業資材が高騰する中、酪農家の皆さんの努力を無にすることなく、地産地消を目指し、(県産牛乳を)アピールしたい。県民の食を守っているという使命感を持って頑張ってほしい」と激励した。

 キャンペーン終了後、報道陣の取材に平田会長は「他の畜産農家同様、乳牛農家も飼料価格の高騰で、頭を抱えている状況だ。夏休みに(販路が)低迷する県産牛乳だが、県民の消費拡大で守ってほしい」と訴えた。県農林水産部によれば、2022年12月末現在、県内には59戸の乳牛農家があるという。

(記事・写真 宮古毎日新聞)

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