芸人ヒデさんらが防災用ランタン「ソルピカ」をアピール FC琉球”一万人祭り”
- 2023/8/13
- 社会
サッカーJ3のFC琉球が12日、ホーム戦会場である沖縄市のタピック県総ひやごんスタジアムで「全島サッカー 一万人祭り2023」を開き、多彩なイベントが開催された。この日のFC大阪との試合は防災用LEDランタン「ソルピカ」のPRも兼ねたスペシャルマッチだったため、イベント会場にはソルピカの宣伝ブースも設けられた。
台風6号で関心に高まり 自治体に寄贈も
ソルピカはジッパーのついた袋にLEDライトが取り付けられた軽量のランタンで、袋の中に200ml程度の塩の含まれた水を入れ、振ってかき混ぜると点灯する。電源は不要で、連続点灯時間は最長で120時間。塩水をすすいで保管すれば、再使用も可能だ。
沖縄では台風6号が2度に渡って本島に直撃するなどして被害が長期化し、県内各地で停電が起きた。それを受け、FC琉球のパートナー企業である合同会社HeidiHeidi(那覇市久米、代表:YUN Yong du)は球団を通して那覇市と沖縄市にソルピカを贈呈。チームにおいても、自宅が停電した選手やスタッフが活用したという。
一万人祭りの会場に設置されたブースでは来場者が度々足を止め、商品の説明に耳を傾けていた。一つ税込み3,000円で販売され、売上金の一部は今後、ロシアによる侵攻が続くウクライナ支援に活用される。
商品説明をしていた女性は「災害時や釣り、キャンプ時などいろんな場面で利用ができます。台風6号で長期に渡って停電した家も多かったので、説明をすると納得して購入していただけることも多いです。まずは使ってみて、多くの人にソルピカを知っていただきたいです」とアピールした。
“サッカー芸人”ヒデさん「安心感が違う」
試合前に開かれたトークショーに参加した、サッカー通で知られるお笑いコンビ「ペナルティ」のヒデさんもソルピカに触れた。自身もアウトドアで使用し、「沖縄では台風が大変だったと思います。こういうものがあるとないとでは安心感が全然違う」と実感を語った。
ソルピカは2022年5月にウクライナの大使館に3,000個が寄贈されるなど、支援活動でも積極的に活用されていることから、「このLEDの灯りのように、みんなでウクライナの人たちを明るい気持ちにしていきましょう」と呼び掛けた。
また、沖縄は自身の結婚式を挙げるなど馴染み深い場所だという。ファン、サポーターに「自分が好きな場所のチームを応援してる皆さんのことはリスペクトしています」とした上で、FC琉球に対しては「今は順位が芳しくない。ホームでガシガシやってほしいですね」とエールを送った。
野々村チェアマン参加 キッチンカーコーナーも
一万人祭りでは、子どもたちがお題のリフティングをどれだけ正確に達成できるかを競うイベントも開かれた。この催しにはJリーグの野々村芳和チェアマンも審査員として参加。最も正確にお題をこなせた小学5年生の選手には、琉球の選手と野々村チェアマンのサインが入ったボールが贈られた。
イベント後、野々村チェアマンは「本当に子供たちには可能性しかない。真剣な表情でサッカーに取り組む姿を見ると、日本サッカーの未来は明るいと感じます」とコメントした。
その他、世界各国の食が並んだキッチンカーコーナーや、学生らが日々の練習の成果を発揮したダンスイベント、沖縄市の松本青年会によるエイサー演舞などが来場者を楽しませていた。