「自分がチームを変える」新戦力の19歳・岡澤昂星、FC琉球に“新風”を吹かせるか
- 2023/8/14
- エンタメ・スポーツ
1カ月以上白星から遠ざかり、サッカーJ3で20チーム中暫定18位に沈むFC琉球。負傷離脱していた主力もほとんど復帰した中で迎えた今月12日のホーム戦もFC大阪に1ー3で完敗し、浮上の兆しが見えない状況が続く。
そんな中、7月にJ1・セレッソ大阪から育成型期限付き移籍(2024年1月31日まで)で加入した、大阪府出身で若干19歳のMF岡澤昂星が豊富な運動量を生かして存在感を発揮している。ボランチとして直近2試合にフル出場し、フリーキックを担う場面も多い。12日の試合後、取材に応じた。
後半でミス増加「細部にこだわりたい」
ー琉球に移籍して初のホーム戦。スタジアムの雰囲気はどうだったか。
「(7月22日の)Y.S.C.C.横浜戦の時に客席の上から試合を見てて、ピッチがすごいきれいだと思っていました。今日初めて実際にプレーしてみて、本当にやりやすいスタジアムだと感じました」
ーサポーターの雰囲気は。
「沖縄県の一つのチームとして、サポーターがすごく応援してくれてるというのは感じました。その分ホームでは勝ちたかった。悔しさが残ります」
ー1ー3という結果の受け止めは。
「全体的に見ると完敗ですけど、前半は自分たちがほぼ圧倒していました。簡単なミスからの2失点でしたけど、それ以外はセカンドボールも取れてましたし、攻撃回数が多く、シュート本数も多かった。後半に相手が変化してきた時に僕たちが縦に間延びして、そこでセカンドボールを拾われてどんどん相手ペースになってしまった。前半のように自分たちが主導権を握ってサッカーをすることが難しくなってしまったのかなと思います」
ー個人の評価は。
「前半はチーム全体が良かったですし、自分自身もかなり良かった方だと思います。ただ後半は疲れも出てきて、連携のミスもあり、簡単なミスが増えました。これではなかなかチームに勝利をもたらすことはできないので、もっと細部にこだわっていきたいです」
ー間延びしたと言ったが、自身が前に出過ぎたということか。
「前半は相手が(前線の選手を)1枚だけ残して守っていたんですけど、2枚残し始めた時に自分たちがそれが怖くなり、ディフェンスラインが落ち、次に2列目が落ちてどんどん後ろと前の間が開いていってしまいました。 ただ後半は負けていたので、あの場面ではリスクを背負ってでも前に行かないといけなかったのかなとも思います」
ゴール前の「質」と守備の「粘り強さ」を課題に
ーどんな部分でチームの課題を感じるか。
「最後のゴール前でのクオリティーだったり、逆に守備でのゴール前の粘り強さというところはまだまだ足りないのかなと感じます。『誰かがやってくれるだろう』という感じで、甘い部分がある。そういう甘さがこの3失点につながったと思います」
ー厳しい状況の中でチームに何を与えたいか。
「年齢に関係なく、自分がチームの中心となって、もっとまわりに声を掛けて、攻守に自分が主導権を握って、チームを動かさないといけない。そういう選手じゃないと、これから先、自分自身もJ2、J1とステップアップできないと思うので。 犠牲心を持って、『自分がチームを変える』ぐらいの気持ちでやりたいです。琉球はこんな順位にいていいチームじゃないし、もっと上のところでやれると思うので、僕自身ももっとプレーを突き詰めていきたいです」
ーチームメートの評価は。
「本当にJ3の中でもトップレベルの選手が揃ってると思いますし、質が高い。あとはそこの噛み合わせであったり、連携を合わせていったらもっと良くなると信じています。だから僕自身も心配はしてないし、これからが楽しみです。シーズンの半分を切ってしまいましたが、まだまだ巻き返せるチャンスは全然あると思っています」