「僕自身も新しい何かに挑戦したい」FC琉球・金鍾成監督の一問一答
- 2024/1/12
- エンタメ・スポーツ
サッカーJ3のFC琉球が11日、2024年シーズンに向けて始動した。率いるのは2016年から3シーズン琉球を率いて18年にJ2昇格を果たし、昨年9月に再びクラブに舞い戻った金鍾成監督(キン・ジョンソン、59歳)だ。昨シーズン5年ぶりにJ3に戦いの場を戻し、20チーム中17位と低迷した琉球に再び攻撃的サッカーを植え付け、J2再昇格に導けるか。注目される。
11日のトレーニング後、メディアの取材に応じた金監督の一問一答を紹介する。
「J3で満足している選手はいない」
ーーー2月の開幕に向けてどう準備をしていくか。
「選手の補強を含め、スタートは120%ぐらいクラブがしっかり準備してくれた。ただ準備をするのは当たり前で、他の19チームも同じように準備してくると思うので、開幕でその違いがどれだけ出てくるかが大事。あと中盤、終盤に1年を通してやり切れる気持ちとか、少しの違いで結果が変わってくると思うので、最後のゴールを見続けるということが大事だと思います」
ーーーどんな目標を設定しているか。
「もう優勝だけですね。選手たちの顔を見ていると、本当にそこを目指して集まってると思います。中にはそこ(優勝)を目指して残留を決めてくれた選手もいる。そこは全くぶれてないですね」
ーーー選手たちにどんなシーズンを送ってほしいか。
「J3というステージで満足してる選手はいないので、シーズンが終わった時、彼らがいろんな所に引っ張られていくということを選手自身が求めるべきだと思います。チームの順位と選手のキャリアアップはイコールの関係にあります。去年、琉球からJ2に行った選手は田口潤人だけなんですけど、やはり17位のチームだと選手も目立たない。各選手が個人としてキャリアップを目指し、選手全員が同じ方向を向く。結果、チームが勝ち、優勝できる。ベテラン選手も含め、『またこれからスタートなんだ』という思いでやることが、チームに貢献することだと思います」
ーーー若い選手も増えたが、どういうチームを目指していくか。
「チームはどこかで大きく入れ替わるタイミングがあると思うけど、それがまさしく今年の琉球です。『自分が活躍するんだ』というギスギスした空気もチームとしては必要だと思ってるので、競争をしてほしい。その辺はやりながら、チームの形が見えてくると思います」
ーーー改めて意気込みを。
「優勝するために、いかに選手たちが前向きに、思い切ってトレーニングとゲームをするのかが大事です。そういう気持ちにさせることが監督としての仕事だと思ってます。戦術面も含め、まわりのスタッフと同じ方向に向かっていきたいと思います」