沖縄で盛り上がれ6人制バレー 琉球BlueSeas永井智監督兼選手
- 2021/9/18
- エンタメ・スポーツ
「年中ビーチバレーが楽しめる沖縄に移住して、ちょこっと6人制バレーもやれたらいい」―。そう考えて去年やってきた25歳の永井智(ながい さとし)。愛知県岡崎市出身で小4からバレーを始め、キレのあるスパイクで活躍するレフト選手だ。大同大学時代には東海地区1部リーグ優勝とMVPを獲得した。いまは沖縄で6人制バレーチーム「琉球BlueSeas(ブルーシーズ)」を立ち上げ、県内での競技の盛り上げに力を注いでいる。
社会人世代に無かった6人制の受け皿
120年余り前、アメリカで誕生したバレーボール。1910年ごろ日本に紹介された時には1チーム16人でプレーした記録もあるそうだ。それが国内では9人制、欧米では6人制が主流となっていった。いまでも日本では実業団やママさんバレー、小学生世代と9人制が盛んな一方で、競技の国際化に伴い国体では2011年以降6人制のみが開催されるようになり、高校や中学の部活や大会も6人制が主に行われている。
県内でも、2010年以前の国体など全国大会で20回以上の日本一を誇る中部徳洲会病院をはじめ、社会人世代では9人制が中心だ。一方で現在の国体に向け、そして高校中学生世代の強化という面ではけん引役となる6人制の社会人チームがほぼ無いに等しい。その現状を知り結成されたのが永井率いる「琉球ブルーシーズ」だ。去年2月に沖縄へ移住した永井は、6人制バレーチームを探したが見つけられなかったと話す。
「沖縄に全く(チームが)無いのではなく活動が続けられなかったり、他にチームが見つからないから試合や大会ができなかったりで、6人制をやりたい人が全然いない訳ではなかったんです。そうなら自分の経験とか培ってきたものを、ちょっとでも沖縄に住んでいる方々に還元出来たらという思いへと徐々に変わっていきました」
地域に“知ってもらう”活動
去年10月に立ち上げたブルーシーズには現在12人の選手が所属している。スポーツ用品の「ゼビオ」うるま店長で元Vリーガーの大和田賢吾(おおわだ けんご)選手、宮古高校から名桜大とバレーを続け国体県代表にも選ばれた伊志嶺光亀(いしみね こうき)主将を始め、県内外の経験者が揃っている。いずれも永井監督の誘いや呼びかけがきっかけで、6人制を沖縄で盛り上げたいという思いに賛同している。