沖縄で盛り上がれ6人制バレー 琉球BlueSeas永井智監督兼選手
- 2021/9/18
- エンタメ・スポーツ
コロナ禍による緊急事態宣言前までは、経験や男女の別を問わず楽しくプレーすることを目的に小さな大会を月一回開くなどして、県内社会人世代が6人制バレーを楽しめる土台づくりを始めた。同時に永井監督は、選手として県国体成年男子チームのセレクションに参加し、合格。今年の三重国体はコロナ禍で中止となり、県代表のユニフォームを着てプレーすることはなくなったが、沖縄のバレー選手や指導者たちと知り合い意見交換することで、ブルーシーズを認知してもらい交流するきっかけにもなった。こちらも新型コロナの影響で止まってしまったいるが、高校生と練習や試合を共にすることで、県内高校世代の強化にも一役買っている。
中部商業や西原など県内強豪校での指導をしており、今年の県国体成年男子監督の奥住竜馬さんは、「どの競技でもそうだが、離島県でレベルの高い練習試合相手を探せないという課題がある中で、バレーの高校・中学世代が胸を借りられる存在になってくれるといいし、良い繋がりをブルーシーズと持てていけたら」と話している。
YouTube「さとちゃんTV」で発信
永井監督はバレーボールYouTuberとしても活動している。「さとちゃんTV」では、これまでの経験をもとに効率的な練習方法や上達に役立つマメ知識、例えばスパイクを打つ際に両腕を早く振ることを意識して跳ぶと、滞空時間が長くなり相手のブロックなど周りを見渡す余裕ができることなどを紹介している。他にも頭に小型カメラを取付けプレイヤー目線でバレーやビーチバレーの試合や練習を撮影したり、バレーを楽しむイベントの様子を動画にしたりと、競技への愛が満載だ。
「バレーボールの技術やそれ以外にも、面白くおかしくバレーボールの魅力を伝えて、ちょっとでもバレーボールに興味を持ってもらえたりとか、バレーを見てみたいなというきっかけになる動画が配信できたらという思いでやっています。ブルーシーズは、子どもたちの夢をつくるということを一つテーマにしています。勝ち負けとか勝負にこだわるだけではなくて、バレーの楽しさを伝えて、地域に根付く。そしてその地域の方々や子どもたち、高校生や中学生たちに応援してもらえるようにしたいです。あとは、ブルーシーズに入りたいとか、試合を見に行きたいと思ってもらえるチームを目指していきます」
チームの当面の目標は、Vリーグ入りやプロ化といったことではなく、クラブカップという社会人チームの全国大会で活躍することだ。楽しく、地道に活動を続けることが、沖縄や県内のバレー選手や指導者たちに受け入れられ、6人制バレーの発展につながると考えている。保育士や沖縄スポーツマネジメントのマネージャーなどの仕事をしながらバレーとの両立を図る、永井監督のチャレンジは始まったばかりだ。