沖縄空手世界大会が開幕 27カ国、2200人の愛好家参加

 
開会式後に演武を披露する沖縄小林流空手道究道館連合会の選手の皆さん=1日、県立武道館(那覇市)

 「第2回沖縄空手世界大会」と「第1回沖縄空手少年少女世界大会」(主催・同実行委員会、沖縄伝統空手道振興会)が1日、那覇市の県立武道館で開幕した。日本を含む27カ国から一般大会に約800人、少年少女大会には約1400人もの空手愛好家が参加し、日ごろの鍛錬の成果を披露する。大会期間は8日まで。

 本大会は、世界中に1億3000万人いると言われる空手愛好家が、空手発祥の地沖縄に集結し、大会を通じて交流を育むとともに、今日まで受け継がれてきた技や精神性を保存継承し、沖縄伝統空手と古武道の振興を図ることを目的に開催するもの。

開会式のオープニングでエイサーを披露する琉球國祭り太鼓の皆さん=1日、県立武道館(那覇市)

 大会会長を務める玉城デニー知事は「今年、沖縄が日本へ復帰して50周年を迎える節目の年に開催する大会に、皆さまをお迎えすることができ大変幸福に思う。選手の皆さんが日ごろの鍛錬の成果をいかんなく発揮し、親睦を深めていただき、実り多い大会になることを期待している」とあいさつした。

 来賓あいさつには、30年以上前の県議会議員時代から沖縄空手の発展に取り組んできたという西銘恒三郎沖縄担当相が登壇し「沖縄空手の伝統が受け継がれ、そして世界中で親しまれるに至っていることに誇りと感慨を覚える。皆さまの沖縄へのご来訪を心より歓迎する」と語った。

 選手宣誓は、参加者を代表して一般の部から伊敷秀忠さん(古武道)と赤嶺聖子さん(上地流系)、少年少女の部から大城章生さん(那覇手系)と島袋日南彩さん(首里・泊手系)の4人が登壇し、「出場するすべての選手が、日ごろの鍛錬の成果を十二分に披露し、沖縄空手の精神で相手を敬うことを忘れず、正々堂々と参加することを誓う」と力強く決意表明した。

(記事・写真 宮古毎日新聞)


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