五輪金メダルの喜友名諒選手に県民栄誉賞
- 2021/9/15
- エンタメ・スポーツ
県は15日、東京五輪男子空手形金メダルの喜友名諒選手(31)に県民栄誉賞を授与した。玉城デニー知事は、「空手発祥の地、沖縄からの五輪金メダリスト誕生は大きな誇り。その活躍は、県民に夢と希望、元気を与える」と功績をたたえた。また、喜友名選手を指導するなど空手指導者として長年継続して指導育成に携わっている佐久本嗣男氏にも県スポーツ指導者特別賞を授与した。
式典で、喜友名選手は日々新型コロナと戦う医療従事者、大会関係者のお陰で五輪という最高の舞台に立つことができたと感謝しつつ、「稽古してきた空手を出せば優勝できると信じていた。家族の支え、県民の皆さんの声援が力となり、決勝の舞台でも思いの詰まった空手を演武できた」と振り返った。
その上で、「沖縄初の金メダルが県民を元気にし、子供たちが夢や希望を持ってくれたらうれしい。県民栄誉賞、金メダリストにふさわしい人物となれるよう精進していきたい」と意気込みを見せた。
佐久本氏は、喜友名選手について「多くの県民の力添えをいただき、終始堂々と沖縄の伝統文化としての空手、競技としての空手の両方を踏まえ、沖縄の武道の心を大いに発揮できた」と評した。
今後については、「これから多くの子供たちが喜友名の背中を見て、大きな目標に向かって進んでいく。今後とも県の協力を得て、県スポーツ協会と一緒に、怯むことなく前進していきたい」と述べた。
玉城知事は「迫力あふれる見事な演武を披露し、礼に始まり礼に終わる空手の神髄を体現する姿は感動的だった。県内の青少年が子弟お二人の姿に感銘を受け、将来世界の舞台で活躍する人材に成長してくれると期待する」と述べ、空手道の発展を期待した。
赤嶺昇県議会議長、県空手道連盟の平良慶孝会長も祝辞を述べ、子弟2人のさらなる活躍を願った。県は、東京五輪・パラリンピックメダリストの屋比久翔平選手(26)、平良海馬選手(21)、上与那原寛和選手(50)への県民栄誉賞授与も決定しており、調整が付き次第、表彰式を行うとしている。
県民栄誉賞は、広く県民に敬愛され、県民に明るい希望と活力を与える顕著な功績があったものに対し、その栄誉をたたえるため知事が表彰する。
(記事・写真 宮古毎日新聞)