キングス浴衣誕生!夏の長い沖縄で試合応援の新スタイル

 

 プロバスケットボールBリーグ1部の琉球ゴールデンキングスがホームタウンである沖縄市の一番街商店にあるおやかわ呉服店(沖縄市中央)とコラボし、「キングス浴衣」を製作した。Bリーグはシーズンが9月から5月までで、夏場の試合がない。ただ、沖縄はこの期間でも十分夏日の日が多いため、温暖な地域にあるプロスポーツらしいアイテムとなっている。

デザインに遊び心 隠れゴーディも

 浴衣はキングスのユニホームカラーの一つであるネイビーとゴールドを基調としており、左肩にはチームロゴがある。左足の部分には縦に「RYUKYU GOLDEN KINGS」と描かれ、和と洋が混在したデザイン性の高い仕上がりとなっている。

 足元をめくると、チームマスコットのゴーディーが陽気な顔をのぞかせる。デザインを手掛けた一人であるおやかわ呉服店3代目の親川雅也さん(コザ商店街連合会事務局長)は「隠しギミック(仕掛け)でチラチラ見えるようにして、遊び心を入れた」と楽しみながら製作した。

沖縄だからこそのチーム浴衣

 開発のきっかけは昨年夏ごろ、キングスの安永淳一取締役と商店街の関係者が交流をしている時に「浴衣を着てバスケを観戦できたらおもしろい」という案が出たことだった。すると、安永さんが「どうせ作るならキングスのロゴも入れてしっかり作ろう」と提案し、開発に向けて本格的に動き始めた。

 コザ商店街連合会の事務局長を務める親川さんは「沖縄アリーナもできて、商店街はキングスとつながりたいし、キングスも地域活性化に力を入れたい気持ちがあり、その思いがマッチした」と経緯を説明する。

 また、プロ野球やJリーグと違って夏場にリーグ戦がないBリーグにおいて「浴衣はキングスにしか商品化できない商品。沖縄は温かい時期が県外より長いから、その分着られるタイミングも多い」と地域の特色を生かした。自身はホーム戦で着ることを想定して製作したというが、ファンから「浴衣を着てアウェー戦に行きたい」という話をされたことを明かし「これでアウェーに行ったら相当目立つ。最高ですよね」とワクワクした様子で語った。

 キングス浴衣の販売はおやかわ呉服店で4月上旬に開始予定。受注販売。最初の58枚は特別価格の税込3万8千円で、通常価格は同4万8千円。


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宮古毎日新聞

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