アジアを股に掛ける災害救助請負人(上)

 
黄春源さん(本人写真提供。以下同じ)

 地球の温暖化によるものなのか、これまで想像できなかった規模の大洪水が発生し、台風も大型化している。さらに地震、津波など大災害が発生するといち早く救急救命スタッフを編成し、食料・衣料・寝具・燃料など補給体制を整え、現場に急行する災害救助隊。

 これまで台湾の南投地震、東日本大震災の日台のみならず、インドネシアのロンボク島、スリランカ、ネパールなど多くの被災地にレスキュー隊として救助に当たってきたのは台湾出身の黄春源さん(46)だ。黄さんは災害時に国境を超えて6か国が連携する国際機関「特定非営利活動法人 アジアパシフィックアライアンス(A-PAD)」(佐賀県)の緊急捜索救助チーム・チーフを務める。

 アジアで数人しか所持していないという世界最大のダイビング教育機関PADIが認定する公衆安全ダイバーの資格と救急救命士の資格を持ち、流暢な英語、日本語で救命の最前線を支える。A-PAD所属の飛行機が佐賀県から救助先の東南アジアに向かう際の中継点となる沖縄で、給油や援助物資の補給体制を整えるべく、2018年にマカオ出身の妻と広島県から移り住んだ。

 台風10号が接近する中、翌日には広島への出張を控える黄さんに緊急インタビューした。節目節目でさまざまな経験を積み、良き理解者に出会い、活動域を広げてきた黄さん。コロナ禍で「人との距離」に敏感になる今、人と人が生かし生かされることの大切さに気付かされた。

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