琉球アスティーダ開幕2連勝 張本智和、吉村真晴、シュウ・ユウが連続白星

 
第3マッチシングルスで勝利した吉村真晴=5日、静岡中央体育館(琉球アスティーダ提供」)

 卓球Tリーグの琉球アスティーダは5日、今シーズンから新規参入した静岡ジェードと静岡中央体育館で今季第2戦を行い、3ー1で勝利した。開幕2連勝で勝ち点6となり、6チームの中で暫定トップに立った。第1マッチダブルスは敗れたが、その後に張本智和、吉村真晴、シュウ・ユウの主力3人がシングルスで白星を重ね、快勝した。

 次は10日にT.T彩たま、11日に静岡といずれも秋田県のCNAアリーナ☆あきたで対戦する。

張本、今シーズンいまだ1ゲームも落とさず

サーブを放つ張本智和(琉球アスティーダ提供)

 第1マッチシングルスには吉村和弘・シュウペアが出場した。第1ゲームこそ取ったものの、そこから2ゲームを連取されて敗れた。

 続く第2マッチシングルスにはエースの張本が登場。第1ゲームを11-4で難なく獲得したが、第2ゲームは開始から5連続ポイントを奪われて優位に立たれる。しかし1-6の時点から堅実なブロックや強烈なフォアハンドスマッシュ、多彩なサーブで圧巻の7連続得点を挙げ逆転。そのままこのゲームを奪取すると、開幕戦で臨んだ2試合に続き、今回も1ゲームも落とすことなく勝利した。

吉村「踏ん張って勝てて良かった」

集中した表情を見せるシュウ・ユウ(琉球アスティーダ提供)

 第2マッチシングルスは、吉村真晴が42歳で大ベテランの小西海偉と対戦した。第1ゲームは7-10と先にゲームポイントを握られたが、そこから長いラリーを制するなどして、4ポイントを連取し先行。第3ゲームこそ落としたが、3-1で張本に続いた。

 第4マッチシングルスのシュウも森薗政崇を相手に第1ゲームを逆転で奪い、第3ゲームは落としたものの3-1で危なげなく勝利。アスティーダがアウェーの地で勝ち点を重ねた。

 試合後、会場でインタビューに応じた吉村真晴は、自身の試合について「小西さんとはこれまで何度も試合をしていて、本当に気迫があって、ファンを魅了する粘り強い選手。苦しい試合になると思っていたので、なんとか最後は気持ちで勝つと考えていました。負けてもおかしくない試合だったので、踏ん張って勝つことができて良かったです」と振り返り、笑顔を見せた。

 今シーズンは静岡、金沢ポートの2チームが新規参入したことを念頭に「アスティーダは一戦でも多く勝ち続け、レギュラーシーズンで1位、連覇ができるように全力で頑張っていきます。今シーズンはチームも増えてTリーグがより盛り上がっていく。皆さんも一緒になって盛り上げていただければと思います」と声援を呼び掛けた。

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長嶺 真輝

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ながみね・まき。沖縄拠点のスポーツライター、フリーランス記者。
2022年3月まで沖縄地元紙で10年間、新聞記者を経験。
Bリーグ琉球ゴールデンキングスや東京五輪を担当。金融や農林水産、市町村の地域話題も取材。

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