「サッカーが日常」になるために FC琉球が沖縄の子供たちに夢を

 

 男の子のなりたい職業ランキングの第1位といえば、長年プロスポーツ選手だ。中でもサッカーと野球が人気を二分する。プロ野球のテレビ地上波中継がほぼなくなる一方で、サッカーは日本代表が常にワールドカップ予選を通過、世界で日本人選手が活躍していることもあり、ぐんぐんと人気があがっている。とはいえ、沖縄ではまだまだ高校野球の人気が絶大であり、高校サッカーの話題は多くはない。

 そんな中、J2に所属する沖縄のプロサッカーチームFC琉球は、小さな頃からサッカーに親しんでもらいサッカー人口を増やそうと、沖縄の各地を回り「はじめてのサッカーまつり」を数年前から始めている。これは3歳から小学4年生までで、サッカーを初めて体験する子供たちを対象に、サッカーを知ってもらおう、興味を持ってもらおうと行っているものだ。

まずは「しつけ」から

 FC琉球は県民と共に成長していくことをモットーとして2003年に創設。2014年にJリーグに加盟し19年にJ2に昇格したチームだ。地域貢献とサッカー普及のために、沖縄の各地(現在嘉手納〜糸満)ではじめてのサッカーを行っている。そこで、10月24日、豊見城市民体育館で行われた「はじめてのサッカーまつりIN豊見城」で話を聞いた。

ボールの上に足を交互にのせるゲーム

 「FC琉球はじめてのサッカー」に参加するちびっこたちを教えるのは、下部組織に位置するスクールのコーチや、トップチームの通訳(ブラジル人)などである。小学1年生〜4年生部門を拝見させていただくと、参加した15名のうち、全くの初めては3分の1ほどで、半数以上は何かしらサッカーに触れたことがある子供たちだった。

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