「サッカーが日常」になるために FC琉球が沖縄の子供たちに夢を

 

 参加した親子に話を聞いてみた。3歳の颯良(そら)くんの父・奥本勝之さん(36)は、関西出身、転勤で沖縄に住んで6年、自身は小1から社会人までサッカー、フットサルを続けてきたそうだ。「公園でボールに触ることはあるけど、サッカーとして教わるのは初めてです。楽しいと思ってもらえたらいい」。と目を細める。体験後の颯良くんは「またやりたい!楽しかった!!」と、プレゼントされたボールを名残惜しげに蹴っていた。「僕がサッカー選手になれなかったので夢を託します」と父親も嬉しそうだ。

颯良くん

 小学3年生の息子・雄琉(たける)くんと2年生の娘・璃乃(りの)ちゃん兄妹二人で参加した父・玉栄伸さん(44)は「息子がサッカーに興味を持ち始めてスクールを探していたところ、FC琉球が無料で教えてくれると知ったので参加しました。子供の興味を伸ばしたい」という理由から参加した。横にいた雄琉くんは「僕も、りのもシュート決めたよ!」と喜びを爆発させていた。

りのちゃんシュート決めました!

ピンチをチャンスに

 内藤さんは「もしこれがきっかけでサッカーを始めて、プロに進むようなことがあれば、FC琉球が彼らの人生の一助を担ったってことですし、そうなることが最大の夢ですね」と嬉しそうに話した。

 新型コロナウイルスの影響で、子供たちも外に出られない、動けない、ストレスがたまる。そんな時代だからこそ、コミュニケーションから教えるプロのサッカーはより魅力がある。ピンチをチャンスに。FC琉球が沖縄の子供たちの勇気と希望になってくれることを願おう。

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宮古毎日新聞

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