「沖縄を代表してもらった」チャンピオンリング手に笑顔、キングス ホーム開幕戦は黒星
- 2023/10/26
- エンタメ・スポーツ

プロバスケットボールBリーグ1部西地区の琉球ゴールデンキングスは25日、沖縄アリーナで今季第7戦を行い、中地区首位の川崎ブレイブサンダースに66ー87で敗れた。負傷離脱したヴィック・ローや故障明けのジャック・クーリーなど主力を欠き、今シーズン初のホーム戦を白星で飾ることはできなかった。通算成績は5勝2敗となり、西地区5位に付けている。
リバウンドで10本差 高さで優位に立たれる
試合は序盤から川崎ペース。身長207cmの帰化選手であるニック・ファジーカスを擁し、高さを最大の武器とする川崎にミスマッチをつかれて度々得点を許す。シュートタッチのいい今村佳太と松脇圭志の3Pなどで追いすがるが、31ー50と大きくリードされて前半を折り返した。
それでもホームの大声援を背にしたキングスは諦めない。第3Qで見せ場をつくる。

このクオーターの残り5分を切って依然として20点ほどの差があったが、小野寺祥太や牧隼利、今村らがオールコートでプレッシャーを仕掛けて流れを引き寄せる。すると後ろで待ち構えていたカール・タマヨが連続でスティールを決め、そこから速攻を連発。今村や牧が立て続けにスコアし、一気に11点差まで詰め寄った。
第4Qに入ってからも10点差ほどで粘ったが、最後は川崎の藤井祐眞に流れを切る得点を決められたり、要所でリバウンドを抑えられたりして再び突き放された。チームのリバウンド数はキングスが34本だったのに対し、川崎は44本。そのため、ペイントエリア内での得点で22対46と大きく差を付けられた。
松脇は「第1Qで大きく得点差が開いてしまうことが多いので、試合の出だしから抑えることができれば自分たちのペースにできたと思います。ディフェンスで守りきれず失点が多かった点が敗因。チームでどこにアドバンテージがあるのかもっとコミュニケーションを取って、一番良い策を出していけるようにしていきたいと思っています」と語り、改善を誓った。
桶谷HC「新しいチームでリングを取りたい」

ファンが見守る中、試合終了後のコート上では「2022-23シーズンチャンピオンリングセレモニー」が開かれ、Bリーグの島田慎二チェアマンから選手と桶谷大HCに昨シーズンの優勝を記念して作製されたリングが贈呈された。選手たちは指にはめたリングをまじまじと見詰めたり、ポーズを取ったりして喜びを分かち合った。
メンバーにはこれまでも優勝記念Tシャツや帽子などが贈られたが、桶谷HCは「リングをもらって初めて『あ、すごいことを成し遂げたんだ』と感じました。重みが違います」と着け心地を語った。自身はキングス創設当初にも4シーズンHCを務めた。「前社長の木村達郎さんがキングスを立ち上げ、いろんな人が歴史を紡いできて、今のこのタイミングで僕らがリングをもらえた。沖縄の人たちを代表してもらえたリングだから、多くの人に感謝したいです」としみじみと語った。
「二つ目のリングが欲しくなったか?」と問われると、「このリングのためにやっていると言っても過言ではない。今シーズンの新しいチームで、またリングを取りたいです」と力強く語った。