「結果出さないと使われない」FC琉球、浮上の“キーマン” 白井陽斗・一問一答
- 2023/6/4
- エンタメ・スポーツ
3日のホーム戦を3ー0で快勝し、1カ月半ぶりに白星を挙げたサッカーJ3のFC琉球。MFとして出場した白井陽斗(23)は前半、一人で約80mを独走してネットを揺らし、今シーズン自身初のゴールを決めた。J2のファジアーノ岡山から今季加入し、直近2試合で先発出場。持ち前の俊足を武器に、徐々に存在感を増してきている。
喜名哲裕監督も「ゴールに直結するようなプレーを増やすようにという話をずっとしていた中で、前半から仕掛けて何回かシュートを打っていました。あの得点に関しては、本当に彼の良さが出たと思います」と高く評価する。現在、4勝6敗2分で暫定15位と下位に沈む琉球。浮上の“キーマン”が試合後にメディアの取材に応じた。
「今年は何かを変えないといけない」
ーゴールの感想は。
「普段の練習から、セットプレーからのカウンターはチャンスだと思ってやっています。それがたまたま自分の前にボールが転がってきて、(ドリブルの途中に)もうやめようかなと思ったんですけど、行くしかないと思って。思い切った結果が得点につながってよかったです」
ードリブルを止めずに最後まで行けた理由は。
「今まで遠慮してたというか、びびってたというか。今までの自分ならパスを選んでたと思いますけど、今年は何かを変えないといけないと思ってやってます。ずっと考えてやってきたことが、自然とプレーに出たのかなと思います」
ースピードに乗ったドリブルだった。どう抜くかを考えていたのか。
「いや、何も考えてないです。まず、自陣で持った後のタッチがめちゃくちゃ大きくなって、『あ、やばい』と思ったんですけど、いつも強過ぎるぐらいがちょうどいいとは思ってやっていたので。触ってドリブルするくらいの感覚であそこまで行ったので、自分でもびっくりしています。最後はめちゃくちゃコースが見えたんで、もうあとは蹴るだけでした」
ー決まった瞬間の気持ちは。
「もう嬉しくて、感情が爆発しちゃいました。監督が変わって使われるようになったけど、結果を出さないと今後も使われることは絶対にないので。そういう焦りもちょっとあったので、決められてよかったです」
「まわりを助けるスピード」を意識
ー自身の持ち味は。また、それをどう生かしたいか。
「自分の持ち味はスピードだと思っています。今日は一人で完結しちゃいましたけど、まわりを助けられるスピードだったり、まわりを生かすスピードっていうのは常に意識しながらやってます」
ー後半に足をつって交代した。
「もっともっと走れる選手にならないとだめですし、自分がまだまだだなっていうのは痛感しました。悔しいというか。ゴールを決めて勝ちましたけど、100%では喜べない。攻守ともそうですが、特に攻撃ではもうちょっと関われたんじゃないかなと思います」
ー試合はイメージ通りの展開だったか。
「もっとボールを握りたいですし、後半ももっと点を取りたかったです。ヒヤヒヤするシーンも多かったので、そこを改善したいです」
ー今後に向けた意気込みを。
「ホームで勝ったことは大きいと思います。ただ、良くも悪くも1試合の結果ということもあるので、次に向けていい準備をしたいです」