FC琉球、フェルナンデス監督が今季限りで退任 就任後は4勝8敗7分

 
試合中、大きなジェスチャーで指示を送るナチョ・フェルナンデス監督=沖縄市のタピック県総ひやごんスタジアム

 サッカーJ2のFC琉球は19日、ナチョ・フェルナンデス監督(49)が今季の2022シーズン限りで退任すると発表した。チームが今季序盤から下位に沈む中、フェルナンデス監督は喜名哲裕前監督の解任に伴い、後任として今年6月に就任。その後の19試合の成績は4勝8敗7分だった。23日にホームのタピック県総ひやごんスタジアムで行われる今季最終節の大分トリニータ戦が、指揮を執る最後の試合となる。

チームを一時、上昇気流に

 22試合を消化した時点で指揮官に就いたフェルナンデス監督はスペイン出身。強豪が揃うスペインリーグのヘタフェCFやバレンシアCFでヘッドコーチを務めるなどの実績が買われ、招聘された。自身にとって、母国以外での指揮は初めての経験だった。

 最下位という厳しい状況下でチームの再建を託された直後、長身FWのサダム・スレイらを獲得。それまでのパスサッカーからシンプルにクロスを上げてゴールを狙うスタイルに転換し、一時は上位陣からも白星を挙げるなどチームを上昇気流に乗せた。

 しかし、主力のケガやコロナ禍で選手に陽性判定が出るなどなかなか戦力が整わない中、戦術の幅を広げることができず、前節の第41戦でジェフユナイテッド千葉に敗れたことでJ3降格圏内の21位以下になることが決定。託されたJ2残留というミッションを達成することはできなかった。

 FC琉球の廣崎圭スポーツダイレクターは、困難な状況下で指揮を執ってくれたことに対し「強烈に情熱的な指導が、日本とヨーロッパの文化の違いから誤解を招くことも一部ありましたが、監督と選手、スタッフが互いに歩み寄って修正しながら、確実にチームを成長させてくださいました」と感謝。その上で「プロフェッショナルな行動一つ一つの記憶が、来季から出直すこととなったクラブにとっては貴重な財産になると確信しています」とコメントした。

「優しさ、サポートに感謝したい」

試合後の記者会見で質問に答えるナチョ・フェルナンデス監督

 退任発表では、フェルナンデス監督のコメントも添えられた。「思い描いていた目標が達成できなかった中で、永遠に心の中に残るであろうこのクラブを去ります。このチームの結果はとても心を痛めるものですが、私が就いた日から受けた皆様からの優しさ、思いやり、サポート、特別な待遇について改めて感謝したいと思います」と謝意を伝えた。

 最後は「サッカーがこのクラブとこのクラブの素晴らしいファンの皆様に大きな喜びをもたらすことを確信しています。皆様はそれに値する最高のファン、サポーターだからです。ありがとうございました。Vamos Ryukyu!(頑張れ、琉球!)」と締め括った。

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長嶺 真輝

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ながみね・まき。沖縄拠点のスポーツライター、フリーランス記者。
2022年3月まで沖縄地元紙で10年間、新聞記者を経験。
Bリーグ琉球ゴールデンキングスや東京五輪を担当。金融や農林水産、市町村の地域話題も取材。

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