史上初!沖縄の大学からプロ野球界へ 仲地投手が中日からドラフト1位指名 

 
色紙に書いた「開幕一軍」という目標を披露する仲地礼亜投手=20日午後、那覇市国場の沖縄大学

 無駄のない美しいフォームから繰り出す伸びのあるストレートに、スライダー、カーブなど多彩な変化球を操る沖縄大学のエース仲地礼亜投手(21)=読谷村出身、嘉手納高出=が20日、プロ野球の新人選手選択会議(ドラフト会議)でセ・リーグの中日ドラゴンズからドラフト1位指名を受けた。

 日本でドラフト会議が始まってから57年。県出身のプロ野球選手は現在、西武ライオンズの主砲である山川穂高選手(中部商業高ー富士大出)や、オリックス・バファローズ投手の宮城大弥(興南高出)など数多く活躍しているが、過去の選手も含めて、いずれも高校からか、県外の大学もしくは社会人を経てからの入団で、県内の大学から指名を受けるのは仲地投手が史上初めてのことである。

名前呼ばれるもポーカーフェイス 質問受け笑顔

多くの報道陣を前に、指名を待つ

 10月20日午後、沖縄大学の講義室にはテレビカメラが10台以上、ラジオ、新聞など合わせて27社、100人以上のメディア関係者が集まった。野球部員や学生など総勢200人ほどがひしめき合う中で、前方のひな壇に仲地投手と大城貴之監督(51)が並び、生中継でテレビ画面越しに進む指名を静かに見守った。

 息をのむほどの静寂の中で「第一巡選択希望選手、中日ドラゴンズ、仲地礼亜、沖縄大学」のアナウンスが流れると、堰を切ったように一気に歓声と拍手が鳴り響いた。しかし、当の仲地投手本人は口を一文字にしたままじっと画面を見詰め、微動だにしない。12球団の指名が終わり、中日の交渉権獲得が決定してもポーカーフェイスを貫いた。一方、横に座った大城監督が天井を見上げ、涙をこらえきれず、めがねを外して涙をぬぐった。

 仲地投手からやっと白い歯がこぼれたのは、メディアによる代表質問が始まってから。前日、中日の立浪和義監督が指名について公表することをスカウトの三瀬さんから電話で聞いていた。「ここに来るまで信じられなかった。自分の名前を呼ばれて少し実感が湧いてきた。率直に嬉しい」と、はじける笑顔で話し始めた。

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