【速報】沖尚初戦は大垣日大(岐阜)要注意選手は… 春のセンバツ

 
春のセンバツに挑む沖縄尚学のメンバー

 第95回選抜高校野球大会(春のセンバツ甲子園)の組み合わせ抽選会が10日午前、大阪市内で開かれ、沖縄開催だった昨秋の九州大会王者の沖縄尚学は、大会初日の18日第3試合(午後3時開始予定)で大垣日大(岐阜)との初戦が決まった。抽選会はコロナ禍でリモート開催が続いていたが、今年は4年ぶりに対面開催となり、各校の主将が一堂に会した。「第95回」の記念大会となるため、例年より4校多い36校が出場する。

 沖尚のセンバツ出場は8強入りした2014年以来、9年ぶり7回目。1999年、2008年に続く3回目のセンバツ制覇を目指す。

勝負強い打線に注目!牽引役はリードオフマン知花

 近年は試合終盤での勝負弱さが目立っていた沖尚だが、今季のチームは勝負強さが際立つ。昨秋の九州大会は4試合中2試合でサヨナラ勝ちを収め、3点を先行された決勝も四回に追い付き、その後再び勝ち越されたが終盤に逆転して頂点に立った。

 九州大会4試合でのチーム打率は3割8分1厘。ビッグイニングをつくれる繋がりのある打線を引っ張るのは、リードオフマンの知花慎之助だ。九州大会では打率が驚異の7割1分4厘に達し、初戦では2打席連続ホームランを放つ長打力も備える。主砲の仲田侑仁や主将の佐野春斗、エースの東恩納蒼らも九州随一の打線を支える。

 投手陣は東恩納が軸。縦に振り下ろす直球は最速140㌔台半ばで、キレがある。変化球もスライダーやチェンジアップなど多彩。2番手以降のピッチャーに課題があるため、東恩納の出来が勝ち上がりの鍵を握る。

 九州大会後の昨年11月にあった明治神宮大会の初戦では、昨夏の甲子園を制した仙台育英に八回まで4-0とリードしていたが、最終回に5点を奪われて逆転負けを喫した沖尚。九州で勝負強さを養い、ハイレベルな全国の舞台では最後に勝ち切る難しさも学んだ。培った経験を糧に、センバツで快進撃を見せたい。

大垣日大、右腕エース山田に要注意

 初戦の相手となる大垣日大は2年連続5回目の出場となる。4強入りした昨年の秋季東海地区大会では、初戦で昨夏の甲子園で8強入りした強豪の愛工大名電を1-0で破る番狂せを演じ、2回戦では三重県王者の三重を4-2で倒した。

 安定感のある守りを支えるのはエース右腕の山田渓太だ。安定した制球力を武器に東海地区3試合で全て先発を務めた。愛工大名電戦では被安打4、与四球1、球数102で完封した。140㌔を超えるキレのある速球が武器。沖尚の強力打線との対決は注目だ。

 東海地区大会でのチーム打率は2割5分8厘。長打力は乏しい印象だが、犠打や盗塁を交える機動力があるため、沖尚は高い集中力を保って守りたい。

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長嶺 真輝

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ながみね・まき。沖縄拠点のスポーツライター、フリーランス記者。
2022年3月まで沖縄地元紙で10年間、新聞記者を経験。
Bリーグ琉球ゴールデンキングスや東京五輪を担当。金融や農林水産、市町村の地域話題も取材。

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