全日本新人王奪取へ!! ボクシング福永輝選手

 
西軍代表決定戦で勝利する福永輝(右)=2020年12月(沖縄ワールドリング提供)

 2月21日(日)東京・後楽園ホールではボクシングの全日本新人王決勝戦が無観客ながら開催される。12階級で争われる新人ボクサーの登竜門には今回、沖縄のジムからの世界王者という高い目標を胸に挑む、県勢選手が出場する。

”野性味”あふれるボクサー

 負けん気の強さに、落ち着きある佇まい。北谷町出身で22歳のプロボクサー福永輝(ふくながひかる)に抱いた印象だ。文字にすると矛盾するようだが、その両方を兼ね備えた雰囲気に”可能性を”強く感じる。

 沖縄ワールドリング ボクシングジム(北谷町)所属、身長163cmのフェザー級(リミット57.15kg)ボクサーでプロ9戦8勝5KO。腕っぷしの強さには自信があり、10代の頃は格闘技イベントにも参加していた。本格的にボクシングを始めたのは高校卒業後になるが、持ち前のパンチ力と必ず相手を倒すという強い気持ちで、プロデビュー後はKO勝ちを重ねた福永は高みを見据る。

 「沖縄(のジム)から世界チャンピオンは平仲(信明)さんしか出ていないので、世界チャンピオンになるにはまず新人王を取って、来年にでも日本タイトル(挑戦)は考えています。一歩一歩だと思うので新人王(決勝戦)でいい勝ち方をして日本チャンピオンになって最終的には世界チャンピオンになります」

 大事な試合を目前に控える中での調整について聞く中で、強気なだけではない福永のクレバーな一面を感じることもできる。

 「スパーリングでは14オンス(約400g)の大きいグローブだけど試合では8オンス(約230g)を使います。自分はパンチ力があるので当たれば(相手に)効くんですけど、効いたか効いていないかの境目を(練習でも)観察しています。相手を見て”効いた”と思ったら行くとか(間合いに)入ったり、ガードしてしっかり頭を振って相打ちでも打ちにいったりとかイメージして、疲れが溜まらないくらいに体重調整して練習しています」

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