クーリー3回目のリバウンド王!西地区6連覇で選手コメントも キングス

 
3回目のリバウンド王に輝いたジャック・クーリー=4月、沖縄アリーナ©Basketball News 2for1

 プロバスケットボールBリーグ1部西地区で6連覇を果たした琉球ゴールデンキングスは、48勝12敗でレギュラーシーズンを終えた。勝率はリーグ全体で2番目に高い8割ちょうどで、全体順位は24チーム中2位。ホームの勝率は8割6分6厘(26勝4敗)とリーグで最も高かった。スタッツ各部門のトップも決定し、キングスのセンター、ジャック・クーリーが平均12.7本で2年ぶり3回目のリバウンド王に輝いた。

得点もチームトップの「16.4」

笑顔でマイクを握るクーリー

 クーリーは1991年4月生まれの32歳。米国出身。身長206cm、体重112kg。入団4年目で、2018-19シーズン、19-20シーズンに続くリバウンドでのタイトル受賞となった。特にオフェンスリバウンドの平均5.2本は他を圧倒する数字であり、チームメートのシュートの積極性を担保する存在となっている。

 得点でも16.4点とチームトップの数字を残し、上位4チームがチャンピオンシップ(CS)に進出した激戦の西地区で頂点に立つ原動力となった。

田代主将、CS向け「今シーズンこそ優勝を」

チャンピオンシップの大一番に挑むキングスのメンバー

 昨シーズンまでは西地区で抜けた強さを誇っていたキングスだが、今シーズンは2位島根スサノオマジック、3位名古屋ダイヤモンドドルフィンズ、4位広島ドラゴンフライズのレベル向上で激戦となった。最終的にこの4チームはいずれも40勝以上を記録し、ゲーム差6.5の間に収まる形でレギュラーシーズンを終えた。

 8日に球団が発表したコメントで、桶谷大ヘッドコーチは「シーズン中に地区1位が厳しいかなという時期もありましたが、個々が自分のエゴを抑え、一体感を持ってプレーできるようになってから空気が変わり、いい風が吹いてきました。我慢しながら、生産性の高いバスケをするためにみんなで考えて、考えてつくったチームなので、本当にうれしい西地区1位になりました」と振り返った。

 12日から名古屋Dを沖縄アリーナに迎え、CSクオーターファイナルが幕を開ける。田代直希主将は地区6連覇について「(ファンの)皆さんがいなければ達成できなかった」と感謝を示した上で、CSに向けて「昨シーズンは優勝することができなかったので、今シーズンこそ優勝できるように一緒に頂点を目指していきましょう」と呼び掛けた。

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長嶺 真輝

投稿者記事一覧

ながみね・まき。沖縄拠点のスポーツライター、フリーランス記者。
2022年3月まで沖縄地元紙で10年間、新聞記者を経験。
Bリーグ琉球ゴールデンキングスや東京五輪を担当。金融や農林水産、市町村の地域話題も取材。

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