キングス、EASL2戦目はソウルに69ー82で敗北 攻守で圧倒される

 
この日4本の3Pを沈めた琉球ゴールデンキングスの小野寺祥太=1日、韓国のコヤン・ソノ・アリーナ©️琉球ゴールデンキングス

 男子プロバスケットボールの東アジアスーパーリーグ(EASL)2023-24シーズンは1日、韓国とフィリピンで計2試合を行った。グループBの琉球ゴールデンキングス(Bリーグ)は韓国のコヤン・ソノ・アリーナでソウルSKナイツ(韓国KBL)と今季第2戦を行い、69ー82で敗れた。キングスの通算成績は1勝1敗となった。

リバウンドで13本差付けられる

 ソウルとは10月18日にも沖縄アリーナで対戦し、その時は最後にヴィック・ローがドライブから決勝点を沈めてキングスが80ー79で競り勝った。この一戦で両軍トップの39得点を挙げたジャミール・ワーニーは今回の試合では欠場。一方のキングスはローがインジュアリーリストに登録されているため、前回とは異なる試合展開が予想された。

 案の定、ソウルはオフェンスで違いを見せる。前回はワーニーにボールを集めていたが、今回の試合では序盤から各選手がパスを回してバランス良く得点を挙げ、先行した。

ドライブを仕掛ける今村佳太©️琉球ゴールデンキングス

 それに対し、キングスは岸本隆一やアレン・ダーラムの3P、今村佳太のドライブからのレイアップなどで応戦するが、相手に強度の高いディフェンスを仕掛けられ、徐々に勢いが停滞。34ー42で折り返した。

 後半はこの日4本の3Pをヒットさせた小野寺祥太らが気を吐いたが、最後までソウルのエナジーに溢れたプレーに手こずり、さらに点差を離されて敗れた。特にキングスの強みであるはずのリバウンドで30本対43本と大きく差を付けられたことが響き、流れを大きく引き寄せることができなかった。

 個人スタッツでは今村が15得点、5バウンド、6アシスト、ダーラムが14得点、6リバウンド、7アシストを記録した。

今村「試合の中で修正できるように」

選手たちに指示を出す桶谷大HC©️琉球ゴールデンキングス

 桶谷大HCは「第1QのオフェンスでソウルSKさんがやりたいバスケットボールをさせてしまったと思います。どこで攻めるかがはっきりせず、いいシュートで終われない時間帯があったことが反省点です。ゲームの中で選手たちは調整を図ってくれたと思います。悪い時間帯をいかに減らすことができるかが重要だと改めて痛感した試合でした」と振り返った。

 攻守でチームを引っ張った今村佳太は「強度の高いディフェンスをすることがチームの特徴ですが、今日の試合ではディフェンス面で相手のオフェンスを好きにプレーさせてしまったと思います。まだコートの中で修正できないことがあるので結果的にこの点差に繋がったと感じていますし、オープンシュートを決めきれなかったことや、タフなシチュエーションでシュートを打ってしまう部分を修正する必要があると思います。コミュニケーションを取って試合の中で修正できるよう、次の試合に臨みたいと思います」と述べ、Bリーグの試合で修正することを誓った。

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長嶺 真輝

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ながみね・まき。沖縄拠点のスポーツライター、フリーランス記者。
2022年3月まで沖縄地元紙で10年間、新聞記者を経験。
Bリーグ琉球ゴールデンキングスや東京五輪を担当。金融や農林水産、市町村の地域話題も取材。

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