「サッカーに損得は考えたくない」FC琉球、金鍾成新監督インタビュー

 
就任後2試合を終えて、チームの現状などを語るFC琉球の金鍾成監督=1日午後、那覇市

 9月15日に就任が発表されたFC琉球の金鍾成監督。その後、同月23日の奈良クラブ戦を1-0で勝利、30日のAC長野パルセイロ戦は2-2の引き分けで終えている。2018年に同チームをJ3優勝へ導いた監督に、低迷にあえいでいるチームの現状、改めて監督就任を引き受けた理由、沖縄への思いなどを聞いた。

―9月23日の奈良クラブ戦、同30日のAC長野パルセイロ戦を終えて、現状をどう分析しますか

 就任後の初戦を1-0で勝ち、次戦も負けずに2-2で引き分けたということが、結果的には大事な部分だと思っている。今までの「またか」という印象が、「次は」という入り口に、我々チームが立つことが出来たのかなと思う。

 サポーター基準で言うと、どうでも良いから勝ち点1でも挙げてくれと言う思いではないかなという感じがする。次の結果がどうなるかは、スポーツなので分からないところはあるが、見る人が次につながるということが大事だ。

 今は、サッカーについては守備のことしか言っていない。2点ぐらい取られると、今は崩れてしまうが、距離感をしっかりキープしていれば、そんなにはやられない。ポジションをキープしながら試合を拮抗させる。そうした中で、どっちに転ぶかという展開にする。

「サッカーに損得は考えたくない」

―現在、チームはJ3で18位と低迷しています。その中で、監督就任へ背中を押したものは?

 サッカーに対して、あまり損得は考えたくない。現場があったら、そこに立ちたいという考え方というか、感じ方。それがやっぱり1番。現状がどうこうというのは、あまり考えなかった。

 逆に、この状況の難しさは新しい経験になるかもしれないというような思いがある。また、自分のキャリアをスタートさせてもらったFC琉球というチーム、自分のスタートを与えてくれた沖縄という土地には思い入れがある。何か自分に出来ることがあればと思っている。

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