「サッカーに損得は考えたくない」FC琉球、金鍾成新監督インタビュー

 

―前回の監督就任時は3年でJ3優勝に導きました。今後の短期、中期、長期で取り組みたいことは?

就任後初のトレーニングに臨んだ金監督(前列中央)と選手ら=9月19日、八重瀬町

 今年に関しては、残りの試合でJ3に残留する課題がある。また、やっぱり選手がどんどん自分たちで動いていく、仕掛けていくようになっていけばと思っている。

 中期、長期になると、事を急ぐとひずみが出てくる。選手の育成もそうだが、急に上手くなるということはないので、じっくり取り組む。来季は時間もあるので、入りのところから、僕なりのやり方になるとは思う。

 ただ、僕らの仕事は、いくら計画を立ててもその通りは行かないもの。なので、僕が1年しかないとすると、2年分を1年でやろうとはしない。短期、中期、長期でも、そういうペースで淡々とやっていくしかないと思っている。

沖縄で人気を争うべきライバルは「高校野球」

―沖縄という場所について、どんなことを感じますか

 沖縄の方々は、すごく思いが強い。「世界のウチナーンチュ大会」を見ても、こんなに思いが強いのかという印象を持った。

 また、高校野球でもゴルフでも一番が好きで、すごく熱狂する。サッカーもそうなれば良いなと思っている。

 我々はプロなので、見る人が軸になる。僕は攻撃的サッカーを提示し、そういったものが、いろんな形の中で繰り返されて「沖縄のサッカーってこういうもんだね」というものが形になっていくと思う。

 ゴルフ練習場に行くと、高校野球をやっている時は打席に人がいない。ゴルフバッグを置いて高校野球を見ている。子どもの時に、映像で見た力道山を見るのと同じような世界があって。すごく僕の中では新鮮だった。

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