名護で12日イベント 水曜日のカンパネラ、nobodyknows+ら出演

 

 沖縄県名護市宮里のコミュニティパーク「coconova」で11月12日、ライブイベント「OURSONGS Okinawa(アワーソングスオキナワ)」が開催される。2004年リリースのヒット曲『ココロオドル』が再注目を集める「nobodyknows+」や、SNSを中心に火が付いた『エジソン』が有名な「水曜日のカンパネラ」ら有名アーティストがやんばるに集結する。

 「OURSONGS」は、2020年7月にオンラインでのライブ配信イベントとしてスタートし、これまで大阪・東京で継続的に開催されてきた。今回は6回目で、沖縄での開催は初。

 主催は、今回のイベントのため結成された任意団体「ダイシンマン」。同団体の花岡大真さんは、人口の集中する沖縄本島中南部ではなく、北部で開催することについて「『やんばるでこんなイベントが!?』という意外性が面白く、イベントとしても目立たせることができると感じています」とその狙いを話す。

「音楽×食」を屋内外で展開

 当日は、会場を屋内のライブステージと野外のフードエリアに分けてイベントを行う。屋内ライブステージの出演アーティストは、「nobodyknows+」「水曜日のカンパネラ」の他、「空音」「SHO-SENSEI!!」ら。

 地元DJもパフォーマンスするほか、オープニングアクトには地元アーティスト「マンナユウナ」が出演。イベントのラストには地元名護市から伊差川青年会がエイサー演舞を披露する。

 屋外にはフードブースも展開し、「Captain Kangaroo(キャプテンカンガルー)」や「YOI」、「ちから食堂」、「パーラーやまもん」、「ペロたこ」、「Tee-Da」など、地元飲食店やキッチンカーも7店舗出店し、会場を盛り上げる。

花岡さん「イベント開催で地域還元に」

 花岡さんは「地域の方もとても協力的で嬉しいです。『全国区のアーティストが本当に来るんですか?』と聞かれることもあります。開催することで交流人口の向上など地元還元にもつながると思っています」と意気込む。

 最初に出演が決まったのは、nobodyknows+だった。「他のアーティストについても、『呼べるか分からないけど、名護に来てくれたら面白いよね』との思いで出演を依頼しました。チケットの周知・販売や、出店する飲食店など、人とのご縁もあって準備を進めることができました。フードとパフォーマンスを合わせて楽しんでもらいたいです」とも。

名護だからこそのイベント相乗効果

 2021年6月に大阪市から名護市に移住してきた花岡さんは、映像クリエイターとして働きながらライブの運営も行っている。名護市に隣接する今帰仁村で以前、マリン事業やツリーハウス建設の企画に参加したことや、教員として勤めていた専門学校のスクーリングで年に数回名護市を訪れていたことから、その雰囲気に魅せられて移住を決めた。

 花岡さんは「音楽フェスは近年、集客に苦戦するケースが多く、フェスだけの要素だけで盛り上げるのは難しいと感じています。名護は、海も山もあり自然も近い。そういった自然や観光とミックスすることでイベントも相乗効果的に盛り上がり、関係・交流人口の増加も狙えます」と話す。

 「名護の良さは来てもらわなければ分からないと思うので、今回のイベントがそのきっかけになればと花岡さん。「『やんばるにも音楽イベントがあって面白い』と思ってもらえれば嬉しいです」と、今後もイベント主催を続けていく考えだ。

アフターパーティーも

 「OURSONGS Okinawa」は11時~21時(ライブステージは15時30分~)。料金はオールスタンディングで前売り4,000円。ドリンクチケットの購入で再入場が可能。チケットはイープラス、ローチケ、チケットぴあにて。

 終演後の22時には、名護市港のジャミンにてアフターパーティーも開催予定。出演は「Holiday in Tampere Club」、「DJ Rin」、「DJ F1REWORKS」、「HAGINAKA」ら。タイムテーブルなどの詳細はイベントSNSにて告知する。料金は2,000円。「OURSONGS Okinawa」の来場者は無料。


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