「ずっと歌ってきたことを歌い続ける」 ディアマンテス30周年
- 2021/3/10
- エンタメ・スポーツ
「ガンバッテヤンド」「沖縄ミ・アモール」「勝利のうた」「アスタ・マーニャ~明日への子守歌」。楽曲タイトルを並べれば文字通り切りがない。沖縄県民には馴染み深い、もとい最早血肉になっていると言っても過言ではない曲名たちだろう。力強い歌声で“島の歌”を歌い続けてきた「DIAMANTES(ディアマンテス)」が結成30周年を迎える。
「支えてくれた人たちへの感謝が大きい」。自分たちの活動について振り返った時、メンバーのアルベルト城間さん(Vo,Ag,Per)もトム仲宗根さん(Ba,Cho)も、先ず感謝の言葉を口にした。3月13日には宜野湾海浜公園屋外劇場で「DIAMANTES 30th Anniversary Kickoff Live」も開催する。コロナ禍も踏まえて、ライブに行けない観客のために配信も行う予定だ。
沖縄の地とともに歩んだ30年間を、2人に語ってもらった。
沖縄という島だからこそ
「沖縄という島がなければディアマンテスはないですね。歌詞がスペイン語なのにすんなりと受け入れてくれた。自分が南米ルーツというのもあるけど、色んな国の人と沖縄の人とが交わって、今で言う多様性が30年前からずっとリアルなものとしてありました。色々とあったけれど、今振り返ると楽しいことの方が多いです」
自身のキャリアを明朗快活に語り始めたアルベルトさんはペルー出身。一聴するとすぐに分かるパワフルなボーカルが大きな特徴だ。この声がディアマンテスの個性を形作っている。トムさんも「ディアマンテスはアルベルトだからね」と一言添える。
バンドのスタイルもラテンを軸にしつつも、ロックや沖縄の音楽など様々な要素が取り入れられた独特な音楽性があり、自ら掲げている「オキナワ・ラティーナ」に相応しいポップスを次々と送り出してきた。
ディアマンテスは1991年に結成。当時は沖縄市のライブハウスや恩納村のサンマリーナホテルで演奏を披露していた。
トム「ホテルで夕方から3ステージ演奏した後、今度は沖縄市に移動して夜11時から3時ぐらいまでまたライブ。当時僕はパンを作るバイトが朝5時からで、今考えるとすごいスケジュールだったけど、めちゃくちゃ充実してて楽しかったよ」