「しまくとぅば」と「島唄」の伝承 第4回U−18島唄者コンテスト

 
受賞者への副賞は上等な三線

 「生きている民謡」と言われる沖縄の「島唄」は、学術的にも高く評価され、その独自性を支えているのは「しまくとぅば」(沖縄の言葉)である。2月6日、島唄に取り組む18歳以下の若者たちの活動の機会を増やし、しまくとぅばと島唄の継承・発展を図る事を目的に、浦添市の国立劇場おきなわで「第4回U−18(アンダーエイティーン)島唄者コンテスト」が行われた。

国立劇場おきなわ

 予選を通過した14名が本戦に臨んだが、県独自の緊急事態宣言発出中のため舞台に上がることはなく、全て出場者たちが作成した動画映像で審査することになった。

 昨年末に行われた予選から1ヶ月余り、審査員からもらっていた講評を参考に練習を重ねた出場者たちは、本戦で堂々と唄いあげ、中でも別人のように上達していた人もいて、子供たちの成長に改めて驚かされた。

 しまくとぅばのスピーチと島唄、三線を総合して審査した結果、最優秀賞は、「門たんかー」を唄ったうるま市の県立中部農林高の安慶名優和さん(16)、優秀賞は「小浜節」を唄った岡山県・岡山学芸中の池田陽生さん(14)奨励賞は「新宮古節」を唄った那覇市立首里中学の伊江里菜子さん(14)が受賞した。

最優秀賞の安慶名優和さん

 最優秀賞を受賞した安慶名さんは、身振り手振りをいれての等身大のしまくとぅばスピーチが非常に自然で伝わりやすく、また三線の美しい音色と奏法が評価された。受賞後、安慶名さんは「コロナで練習にいけず、電話で先生にレッスンしてもらっていた。なので受賞はまさかと。嬉しいです」。と手放しに喜んだ。

 意識したことを聞くと「審査員のアドバイスをもとに、バチ使いに気をつけることと、唄に味を出すために`情け‘を込めるように歌詞の意味を思い浮かべながら唄うことを意識しました」。と話した。中学生が“情け”を込めるとは・・・あっぱれである。

 また、しまくとぅばについては、親族が集まる機会に、おじぃやおばぁと話したり、わからない言葉を教えてもらっているそうだ。「今後は小さい子たちにもっと三線や島唄を知ってもらいたいので、地域で教えていきたい」と嬉しそうに夢を語ってくれた。

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