「しまくとぅば」と「島唄」の伝承 第4回U−18島唄者コンテスト

 

 審査委員長の大工哲弘さんは「コロナのために開催も危ぶまれたが、年齢制限のあるコンテストなので、なんとか開催にこぎつけられて、関係者、スタッフ、指導している先生たちの努力と協力に感謝している。今回は県外からの参加も3名あり、島唄がグローバルになってきたと実感する。島唄をうたうには特徴ある“しまくとぅば”を理解しないといけない。その点、最優秀の安慶名さんは日頃から使っているんだろうなとわかる見事なスピーチだった。コロナ禍で文化芸能は不要という声もあるが、逆に文化があるからこそ、この閉塞感のある生活に、元気が湧き出てくるとわかった。将来を担う子供たちの島唄に込められる“しまくとぅば”が生き生きと、そして脈々と受け継がれていると確信した」と嬉しそうに講評した。

審査員のみなさん

 まもなく、3月4日の三線の日がやってくる。語呂合わせから1993年に制定され、正式には「ゆかる日、まさる日、さんしんの日」と言う。ゆかる=縁起の良い日、まさる=優る・勝るの重ね言葉という意味あいである。眠っている三線をこの日だけでも弾いて欲しい、沖縄の大切な伝統を忘れないで欲しいと言う思いがこもっている。

 ぜひ、コロナ禍のおうち時間を使って、三線の音色に触れ、少しでも笑顔になる一日を送ってほしいと思う。

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