琉球舞踊・柳清会ぺルー支部与那嶺さん 現代的スタイルで魅了
- 2021/7/25
- エンタメ・スポーツ
戦後、沖縄県からアルゼンチンに移住した両親の元に生まれ、5歳から琉球舞踊を始めた与那嶺エリカさん(46)。柳清本流柳清会に入門し、沖縄留学を通して琉球舞踊の腕を磨いた。アルゼンチンで天皇・皇后両陛下を迎えて開かれた歓迎行事で舞踊を披露したこともある。結婚を機にペルーへ移住後、柳清本流柳清会ぺルー支部を設立。沖縄の伝統と日系社会を融合させた現代スタイル舞踊を創作するなど、沖縄・日本文化の普及に努めている。
「沖縄と日系社会を融合」した新スタイル
柳清本流柳清会ぺルー支部は、5歳から高齢者まで約50人のメンバーが所属している。古典舞踊、雑踊と創作舞踊の授業を行い、エリカさんは沖縄の伝統と日系の感覚を融合させた現代的スタイルの踊りなどを創作している。
支部10周年イベントでは、柳清本流柳清会の二代目家元・比嘉倫子氏らを沖縄から招聘し、第一線で活躍する琉球舞踊家の生の踊りを吸収。空手の型を取り入れた踊りやペルー移民と沖縄の歴史を取り入れた演出、彫刻家とのコラボレーションなども手がけ、観衆を魅了している。
魅力は何といっても、沖縄で見ることができない「沖縄文化と日系社会の融合」からなる独自のスタイルで、現地からは「毎回斬新な公演で感動的」だと称賛されている。
柳清本流柳清会入門、沖縄留学で踊り磨く
与那嶺エリカさんは、戦後移民としてアルゼンチンに渡った父・与那嶺義勝さん(西原町出身)と母・大城英子さん(西原町出身)の間に生まれた。沖縄芸能が大好きな両親は、よく故郷を慕いながら三線を弾いたり、踊ったりしていたという。そんな環境で育ったエリカさんは、自然と沖縄の踊りが好きな子に育った。5歳から琉球舞踊を習い始め、アルゼンチンの琉球舞踊柳清本流柳清会に入門した。