沖縄県春季高校野球 沖尚、沖水決勝へ 沖尚吉山、無安打無得点

 
ノーヒットノーランを達成した沖縄尚学エースの吉山太陽=2日、北谷町のアグレスタジアム北谷

 第69回沖縄県春季高校野球大会は2日、北谷町のアグレスタジアム北谷で準決勝2試合を行った。沖縄尚学はエース吉山太陽がノーヒットノーランを達成し、宮古に1ー0で勝利。沖縄水産は最終回に猛追を受けたが、前原を6ー4で退けた。沖縄尚学は2年連続15度目、沖縄水産は3年ぶり16度目の決勝進出となった。

 決勝は9日午後1時から同スタジアムで行われ、優勝校は4月23~28日に宮崎県で開催される第150回九州地区大会への出場権を得る。

沖尚吉山、変化球低め集め快挙

 九回表、2死走者なし。快挙達成まであと一人。

 スコアボードにゼロを並べ続けてきた沖縄尚学先発の吉山だが、宮古の3番花城駿にきれいにミートされ、打球は遊撃手の金城良輔の頭上へ。金城が腕を目一杯伸ばしてグラブの先で捕球し、勝利が決まると、吉山の表情がこの試合初めて緩んだ。「小学校で投手になって以来、ノーヒットノーランは初めて。正直うれしかった」

 六回コールドで勝利した前日の準々決勝もゼロ封したが、「追い込んでからの落とす球が高く浮き、捉えられることが多かった」と反省を残していた。しかしこの日は違った。ストライクからボールになる縦のスライダーが冴え、序盤から内野ゴロの山を築いていく。「捕手を信じて、ショートバウンドでもいいから低めを意識した」と何度も相手のバットに空を切らせた。

四回表 右中間のフライをダイビングキャッチする沖縄尚学右翼手の玉那覇世生

 結果、125球を投じて7奪三振。六回から降り出した小雨で制球が乱れ、後半は四球を出す場面もあったが、バックも安定した守備で好投に応えた。吉山は「自分のピッチングは成長してる」と自信を深めたようだ。

 前日は試合終了後に「ボールを振らせる技術を身に付けろと言って、雷を落とした」という比嘉公也監督も「今までやらなかったことをやってくれた。より勝てる投手になっていってほしい」と満足げに語った。

三回裏 適時三塁打を放ち、決勝点を挙げる沖縄尚学の前盛魁来主将

前盛主将 決勝タイムリーで援護 

 三回裏、殊勲の決勝タイムリーを放ったのは、3番の前盛魁来主将。捕手として吉山を援護したい思いは人一倍強く「絶対打つ」という強い気持ちで右打席に入った。

 走者を二塁に置き、外角の変化球に食らい付いて流し打ち。「落ちろー」と叫びながら一塁へ駆ける。飛び付いた右翼手がボールを後逸し、適時三塁打となった。

 決勝に向け「守備からリズムをつくり、打撃に繋げていきたい」と意気込む前盛。4安打で1得点という打線について、指揮官は「攻めている結果だからいい」としながらも「見逃しでのワンストライクが多過ぎる」と課題も示した。

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