ビーチサッカーで東京ヴェルディBSが日本一 チーム創設以来の無敗記録更新

 
第8回ビーチサッカー地域リーグチャンピオンシップで優勝し、日本一に輝いた東京ヴェルディBSの選手とスタッフ、サポーターの皆さん=20日、西原きらきらビーチ(西原町)

 ビーチサッカーの日本一を決める第8回地域リーグチャンピオンシップが19、20の両日、西原町の西原きらきらビーチで開催された。20日の決勝ラウンドには東京ヴェルディBS(関東BSリーグ第1代表)とレーヴェ横浜(同第2代表)が勝ち上がり、ヴェルディBSが6-3で逆転勝利して日本一に輝いた。東京ヴェルディは2017年のチーム創設以来続く無敗記録を更新した。

 今大会では、縦37メートル×横28メートルのピッチに1チーム5人が出場し、このほか自由に交代できる選手を7人以内などのルールの下、試合は12分間×3ピリオドで競われた。ポジションは、サッカーで言うGKを「ゴレイロ」、DFは「フィクソ」、MF(両サイド)を「アラ」、FWは「ピヴォ」と呼ぶ。

 日本一を決める決勝ラウンドは、0-0で迎えた第2ピリオドにヴェルディBSは先制点を奪われたが、茂怜羅オズの同点弾で勢いづくと一気に3-1で逆転し流れを引き寄せた。第3ピリオドには、沖縄県宮古島市出身の上里琢文が、中央の田中颯からのボールを左足ダイレクトで押し込み4点目を獲得。さらに2点を加え6-3で勝利した。

決勝ラウンド 東京ヴェルディBS×レーヴェ横浜 第2ピリオド6分に同点弾を放つ東京ヴェルディBSの茂怜羅オズ(右)=20日、西原きらきらビーチ(西原町)

 ヴェルディBSの選手兼監督で、ビーチサッカー日本代表監督も務めるブラジル出身の茂怜羅オズ氏は試合後の取材で、今シーズンについて「6年間無敗という結果を残しているのはすごい歴史だ」と力を込めた。

 また、「トップになることも簡単ではないが、トップを継続することが一番難しい」と強調。その上で、「すごいプレッシャーもあるが、これからも結果を残さないといけない。今後もビーチサッカーを盛り上げたい」と決意を述べた。

 また、「遠くから応援に来てくれたサポーターには感謝しかない」と笑顔で語った。

 さらに、2023年に開催予定のFIFAビーチサッカーワールドカップ出場に向けては、「イランやオマーン、UAEという強豪チームがいる。前回大会(21年ロシア大会)は準優勝だったので、選手たちと力を合わせて、今大会は優勝を目指したい」と気持ちを新たにした。

決勝ラウンド 東京ヴェルディBS×レーヴェ横浜 激しくボールを奪いにいく沖縄県宮古島市出身で東京ヴェルディBSの上里琢文(左)=20日、西原きらきらビーチ(西原町)

 日本代表候補選手は、来年3月23日~27日に沖縄県でトレーニングキャンプを実施する予定。

 JFAによると、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、一般の方々のトレーニング見学は一切できないほか、選手やスタッフによるサイン、握手、写真撮影、プレゼント受け渡しなどの対応も自粛しており、理解と協力を求めている。

 ビーチサッカー日本代表は、2005年に開催された第1回のブラジル大会と19年の第10回のパラグアイ大会で4位。21年の第11回ロシア大会では準優勝の成績を収めており、今後のさらなる活躍が期待される。

(記事・写真 宮古毎日新聞)


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